この健康増進サポートコラムは、
「株式会社 古城企画」が提供する健康情報コラムです。
その時々で必要になりそうな情報をまとめ、
地域の方々に少しでも貢献できるよう、頑張っていきたいと思います。
「風邪を引いたと思ってたら、インフルエンザと言われたけど何が違うの?」
めっきり寒くなってきました、夜~朝と昼の寒暖差はなくなってきたとはいえ、
あったかい家から出ると、寒さが身にしみて身震いする季節です。
そんな季節だからか風邪をひいて受診される方が増えています。
なので、今回は風邪について考えてみようと思います。
<風邪とは>
様々なウイルスや細菌などによって引き起こされる上気道(鼻・のど)の炎症であり、
ほとんどの場合、ウイルスが原因の感染症であると考えられています。
<風邪の種類>
主な風邪で一番頻度が多いのは
成人の場合、ライノウイルス
小児の場合、RSウイルス が多いのですが、
季節によって原因となるウイルスが異なることも分かっています。
〇春と秋の過ごしやすい季節には
・ライノウイルス
〇冬の寒い季節には
・コロナウイルス
・RSウイルス
・インフルエンザウイルス
〇夏の暑い季節には
・アデノウイルス
・コクサッキーウイルス が多いことが分かっています。
よって、これらがどのように風邪を引き起こしていくかについて調べました。
<風邪が起こるメカニズム>
主な風邪で起こるのは、ウイルスや細菌が鼻やのどに付着して、増殖することで、
体の免疫が増殖したウイルスや細菌を異物として認識し、
体の中から異物を排除する過程で炎症を起こします。
この炎症によって、主な風邪の症状がでてくると考えられています。
※細菌が持っている毒素に対して症状が出てきていることもあります。
<風邪に感染するパターンには>
飛沫感染や、手指を介した接触感染があります。
<飛沫感染とは>
感染している人から出てきたウイルスを含んでいる飛沫や、ホコリなどに残っていたウイルスなどが、
部屋など密閉空間で漂っている状態のときに、
それらの飛沫やホコリを吸い込んで、鼻やのどでウイルスや細菌が増殖し、
炎症が起こる感染のことです。
<接触感染とは>
ウイルスや細菌が付着している場所を触れた手や指で、食事などをしたときに、鼻やのどにウイルスや細菌が付着して増殖し、炎症が起こる感染の事です。
また、人間は無意識に顔に触れることが多いため、顔に触れたときに目や鼻から感染したという事例もあるようです。
ここまで調べてみて、飛沫が漂う空間にいないことや手指を清潔に保つことが感染をしないためのキーワードではないかと考えられます。
よって、ウイルスや細菌に感染するのを防ぐための具体的な対策について考えてみました。
<風邪の予防対策>
考え方として「感染しないための対策」と「感染したとき被害を少なくする対策」の2つ考えてみました。
<感染しないための対策>
〇マスクの着用によって、お互いにマスクをすることで相手に感染させないようにする。
〇手洗いをするこのによって、手や指に付着したウイルスや細菌を手についた油ごと石鹸で洗い落とす。
〇うがいすることによって、のどに付着したウイルスや細菌を水で洗い流して数を減らす。
〇生活空間の掃除をすることによって、
ホコリなど空気中に浮遊しやすく、ウイルスや細菌が付着して残りやすい物質を少なくしておく。
が考えられると思います。
<感染したときの対策>
この対策は、免疫が働きやすい環境を整え、
感染規模が小さいうちにウイルスや細菌を排除することで炎症を小さくできるよう、
体の環境を整える対策になります。
つまり、
〇ワクチンを接種しておく。(免疫に事前に学習をさせて炎症を大きくしない。)
〇体を温める
〇安静にしている(運動などによって血流を良くして感染規模を広げない)
〇十分な栄養を取る
〇水分補給をこまめにする。
が考えられると思います。
最後にこんな場合は迷わず受診してほし状況についてお伝えします。
<症状>
・39℃以上の発熱
・黄色・緑色の混濁した鼻水
・激しいのどの痛み
・激しいのどの腫れ
・激しい咳
<また、以下の人は基本的に受診をおすすめします。>
・慢性呼吸器疾患
・心疾患
・糖尿病
および、これらのような基礎疾患保有者
・妊婦
・65歳以上の高齢者
色々話が脱線していましたが、以上の事から
「風邪を引いたと思ってたら、インフルエンザと言われたけど何が違うの?」の答えは、
風邪のなかにインフルエンザが含まれているので、大雑把に言えば同じことを言っていることになります。
ただ、「インフルエンザは重症化すると死亡する恐れがあるので、注意してください。」という意味だったのかもしれません。
今年、日本でのインフルエンザの流行を予測する要因の一つである南半球のインフルエンザ感染者数がかなり増加しているようです。
感染症はコロナでこりごりなのですが、今年はインフルエンザも要注意のようです。