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薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今日のテーマは「湿気」です。
なぜなら、台風によって運ばれてきた湿気のおかげで、
部屋の中の湿度が80%を超えているからです。
とても生活環境としては良くないことだと思うのですが、どうして良くないのかいまいちピンときません。
ですので、今回はこのことについて調べてみました。

<湿度とは>

大気中に水蒸気の形で含まれる水の量です。
空気のしめり具合を表すものです。
一般的に利用されている湿度計は、
気温に合わせて空気に含むことのできる水蒸気の量が異なるので、
現在の気温で最も空気が水蒸気を含んでいる状態と比べて何%なのかを示しています。

<湿気が多いときのメリット>

〇インフルエンザウイルスは湿度50%以上に維持することで、死滅しやすくなります。
ただし、ポリオウイルスの場合は、逆に死滅しにくくなったそうです。
また、ウイルスによっては湿度が高いと生存率が大幅に上昇したそうなので、
湿度を高くするとウイルスが減少するわけではないようです。
〇肌の保湿効果が高くなる。

<湿気が多い時のデメリット>

〇湿度70%を超えると、カビが生育しやすい環境となります。
〇湿度70%~80%で、ダニが生育しやすい環境となります。
これらのカビ、ダニは人間がアレルギーを起こす原因となっていることから、
アレルギーを起こしやすくなると考えられます。

<適切な湿度>

以上の事や湿度が低い場合の弊害についても考え、
・ウイルス感染
・ダニやカビによる微生物汚染
・アレルギー症状
・静電気
・粘膜(目・鼻・のど)
・皮膚
これらの項目の影響を考えたうえで生活しやすい湿度について考えると、
適切な湿度は、40%~70%が妥当とのことでした。
現在、湿度が80%を超えています、
残念ながら、コロナは湿度60%以上で感染力が増すという報告もあるらしいので
インフルにはならないかもしれませんが、コロナにはなりそうな気がします。
それから、カビが育ちやすい環境なので、保湿された肌にカビが感染することも考えられます。
凍ったペットボトルや除湿器、エアコンの冷房やドライなど
いろいろな道具をつかって何とか適切な湿度に近づけるように頑張りたいと思います。
以上薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今日のテーマは「熱射病」です。
なぜなら、最近コロナの薬の説明で外に出ることが多くなったのですが、
日差しが熱くて厄介だからです。
はじめは汗が出るくらいなのですが、だんだん頭がクラクラしてきて、最後には頭痛がしてきました。
でも、これって熱中症の症状ですよね?
いまいち熱射病についてわかっていないことに気づいたので
今回はこのことについて調べてみました。

<熱射病とは>

熱射病の3徴候といわれている
〇意識障害
〇40℃以上の発熱
〇発汗が停止し、皮膚が乾燥した状態
これらの状態があてはまる場合、
脳による体温調節機能が働いていないため、
体温が異常に高いにもかかわらず、
発汗がなく皮膚が乾燥している点が熱中症と大きく異なる点である。
との事でした。

<熱射病になりやすい人は>

大まかにわけると2種類の方が当てはまるそうです。
①高齢の方で、座っている時間が長く、エアコンが嫌いであまり使わない、
また、水分もあまり積極的に摂取しない人
このタイプに該当する人は2~3日程度で、熱射病になるそうです。
ただし、例外として小児が高温の車内に放置された場合は、急速にこのタイプの熱射病が起こるそうです。

②若く健康的で活動的な方で、高温の環境で、激しい運動や動作を伴うことを行う人
このタイプに該当する人は急激に熱射病になるそうです。

どちらの場合も、精神状態や神経機能を障害する特徴があるそうなので、
熱射病にならないように用心するに越したことはないと思います。

<対策>

熱射病になっている人は、救急車を呼んだあと、とりあえず冷やすことが大切です。
蛇口が近くにあるようでしたら、ホースなどで水をかけ続けて、救急車を待つと、
入院してから回復までの時間が短くなるそうです。
熱射病になる前であれば、やはりクーラーで部屋を涼しくすることが大切なようです。
気温31度で熱中症の患者さんが急激に増加し、
気温35度で救急搬送、つまり熱射病になる人が増加するというデータもあるので、
寒すぎるようであれば、せめて27度ぐらいに維持するのがいいかもしれません。
※ただし、熱中症で体が熱を持っているときは、温度に関係なくできるだけ部屋を冷やすことをおすすめします。
以上の事から、
最近、外をよくウロウロしているので、
クーラーで涼しい空間を作って、
外から帰ってきたら、出来上がっている涼しい場所で体を冷やし、
お茶で水分を補充して、塩タブレットで塩分を補充しながら、
この暑さを乗り切りたいと考えています。
以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「熱中症の仕組み」についてです。
なぜなら、ラニーニャ現象とエルニーニョ現象の移り変わりが早いので、今年は冷夏になるでしょう。と聞いていたのに、酷暑です。
コロナの服薬指導で外に出ただけで、腕がサンバーン(日焼けによる炎症)で赤くなっています。
これは本格的に熱中症に注意しないといけないと心を入れ替え、熱中症の仕組みから熱中症対策を考え直さないといけないと考えたからです。

<熱中症の仕組みとは>

環境省が作っている熱中症マニュアル2022にわかりやすい図があったので参考にされてください。
また、厚生労働省の「熱中症診療ガイドライン」では、
熱中症は、体内での熱の産生と熱の放出のバランスが崩れて、体温が著しく上昇した状態であり、
体の熱を増やす気象条件には、気温、湿度、風速、放射熱(日差し)があり、
気温が高い
湿度が高い
風が弱い
日差しが強い
これらの気象条件はいずれも体から熱が放出されるのを妨げ、熱中症の発生リスクを増加させる。
特に、熱中症の患者が急増する気温31℃や、
熱中症による救急搬送者が大量発生する気温35℃以上においては注意と対策が必要となる。
との事でした。
これらの事から、大切となることは、
〇体を冷やすために汗をかくこと
〇体を暑さに慣らすこと
が大切なのではないかと考えました。
よって、

<まず、体を冷やすために汗をかくための対策は>

水分と塩分の摂取だと思います。
なので、飲み物について調べてみました。
今回は、厚生労働省の「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」にわかりやすい図がありましたので参考にされてください。
この図に書いてあるように、塩分が0.1g~0.2g含まれている飲み物を飲むと汗で失った塩分を補充できるようです。
また、熱中症で倒れた方を救急搬送するまでの間、体を冷やす方法として以下のような方法があります。
体が熱く、意識があやふやな方など、救急搬送の対象となる方を搬送する状況になった場合は、このような対策を行ってみてください。

<次に、体を暑さに慣らす対策には>

厚生労働省の「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」にわかりやすい図がありましたので参考にされてください。
この図から、
歩いたり、走ったりなどは時間が無くてできない方もおられるかもしれませんが、
せめて、2日に1回は入浴して20分ほど湯船につかるだけでも、熱中症対策になるようです。
ここまで、対策を考えてきましたが、やはりおおもとは涼しい環境を用意することと、熱中症が起こりやすい環境に順応することのようです。
とりあえず、湯船をはって20分入浴したあと、クーラーの効いた部屋で涼みながら、自作麦茶を飲むことで、熱中症にならないよう気を付けたいと思います。
以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「熱中症の症状」です。
熱中症に気を付けましょう!!とニュースでよく聞くのですが、
いったいどんな状態になったら、それが熱中症なのかいまいちピンときません。
なので今回は、熱中症の状態が軽い状態、症状の悪化が進行した状態、重篤な状態になったとき、
どのような状態になり、それぞれどのような対策をすればいいのかについて考えてみたいと思います。
今回は、京都府のリーフレットがわかりやすかったので参考にされてください。
また、元となった環境省のリーフレットも参考にされてください。
これらのリーフレットより、

<熱中症が軽症の場合>

〇しびれ
〇めまい
〇立ちくらみ
〇こむら返り(足がつる)
〇気分が悪い
〇ボーとする
などの症状があらわれてくるようです。

<対策としては>

〇冷やした水分と塩分の補給
〇涼しい場所への移動
〇安静にして体を休める
といった対応でよいそうです。
軽症の状態で対策できればいいのですが、
油断して対策を怠り、熱中症が軽い状態を悪化させてしまうと、次のような状態に変わっていきます。

<熱中症の症状が悪化した場合>

〇頭痛(ガンガンするもの)
〇吐き気
〇嘔吐
〇体がだるい(倦怠感)
〇意識がおかしい(呼びかけに対する回答が的外れである)
などの症状があらわれてくるようです。

<対策としては>

〇涼しい場所へ移動
〇水分と塩分の摂取(※自分で摂取できなくなっている場合は医療機関へ受診)
〇衣服をゆるめる
〇安静にして体をやすめる
〇濡れたタオルなどを大きな血管がある場所にあて、うちわなどであおぐことで体の熱を冷やす
といった対応でよいそうです。
最後に重症となった場合ですが、
〇体が熱い
〇意識がない
〇まっすぐ歩けない、走れない
〇痙攣をおこしている
などの症状になるようです。
この場合、救急車を呼び、すぐにでも医療機関へ搬送してください。
ここまで、熱中症の症状について考えてきました。
めまいやたちくらみ程度のときに、体を冷やす対策をすることが大切なんだなぁと思いながら、
最近はコロナのおかげで炎天下の中走り回っているので、せめて水分補給と塩分補給は忘れないようにしたいと考えています。
最後に熱中症のフローチャートと気象協会の熱中症対策のリーフレットがわかりやすかったので、参考にされてください。
以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「熱中症対策」です。
とはいえ、熱中症対策はいろいろあり過ぎるので、どれから始めていいかわかりません。
なので、熱中症の最大の原因、体の温度が上がっているのを何とかするにはどうすればいいかを考えてみます。

<まず、熱中症の状態とは>

体の外からもらう熱は多いのに、体から熱を放出するのは難しいという状態が熱中症の状態です。

よって、対策をするには、
〇体が外からもらう熱を少なくする。
〇体から熱が放出できるようにする。 の二つに絞って対策をするとうまくいきそうです。

<対策について>

環境省がわかりやすいリーフレットを作成していました。こちらを参考にされてください。
環境省:熱中症予防のポイントより
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_pr.php#keypoints
リーフレットを参考に対策を考えると、

<〇体が外からもらう熱を少なくするには>

・日光を遮り、風通しをよくする
・すだれなどを活用して日差しを和らげる
・不要不急の外出は控え、できる限り、冷房の設備が稼働しているところへ避難する
など
これらのことが、外からもらう熱を減らすのに役立ちそうです。
次に、

<〇体から熱が放出できるようにするには>

・のどが渇くまえに、水分と塩分の補給をする
・無理な節電はせずに、冷房を夜もしっかり使用する
など
これらの事が、体から熱を放出するのに役立ちそうです。
今年は冷夏と聞いていますが、外に出ると暑さで参ってしまいそうになる今日この頃です。
しっかり、冷房を使って、体を冷やし、日よけを使って日差しをやわらげ、始まろうとしている夏を乗り切れるよう頑張ろうと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「熱中症の応急手当」です。
なぜなら、日差しが強くなり、梅雨のせいで湿度が高い状態が続いているからです。
湿度が高く、気温も高くなると、
真夏のように湿度が低い場合よりも、汗による体の冷却がうまく機能しないため、
熱中症になるリスクが高くなるからです。
もし、熱中症の方をみかけたらどうするべきか、、、
今回はこのことについて調べてみました。

まず、どんな人が熱中症になっているのか症状について考えてみました。
厚生労働省がリーフレットを作っていたので参考にされてください。
厚生労働省:熱中症を防ぐために知っておきたいこと熱中症予防のための情報・資料サイト より
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/pamph.html#pamph01

<熱中症の症状>

軽度であれば、
〇めまい
〇立ちくらみ
〇生あくび
〇大量の発汗
〇筋肉痛
〇筋肉のこむら返り

これらの症状を訴えている人は熱中症の可能性ありです。
さらに、病状が進んだ場合の症状は
〇頭痛
〇嘔吐
〇倦怠感
〇虚脱感
〇判断力の低下
〇集中力の低下

これらの症状があらわれるそうです。
では、これらの症状を訴えている人に出会った場合どのような対応をすればよいかについて調べてみました。

<熱中症が疑われる人を見かけた場合の応急処置には>

〇エアコンが効いている室内や、風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難させる
〇衣服をゆるめ、体を冷やす
※体を冷やす場合は、首の周り、脇の下、足の付け根など大きな血管が近い部分を冷やすと効果的です。
〇水分・塩分、経口補水液などで、体から失った水分やミネラルなどを補給する。
重要:
自力で水が飲めない、「大丈夫ですか?」などの質問をしても応答がおかしい時は、
ためらわずに救急車を呼んでください。

との事でした。
今年は、エルニーニョ現象とラニーニャ現象の変化の影響で冷夏がくると聞いていますが、
カナダ、アメリカやロシアで山火事が起こったりしていて異常気象がいたるところで脅威をふるっていますので、
安定していない気候が続いている中でも、気を付ければ対処できる熱中症にはならないよう
頑張っていきたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「レジオネラ」です。
なぜなら、湿度が半端なく高いからです。
除湿しても、除湿しても湿度が70%を超えてくる環境が続いています。
今回はそんな環境でよく起こる感染症のうち、
在郷軍人病とも呼ばれる、レジオネラ肺炎について調べてみました。

<レジオネラとは>

在郷軍人病の原因菌とされています。
36℃で最も増殖し25℃~43℃で増殖することがわかっています。
ただ、ナトリウムイオンに弱く、ナトリウムイオンが存在する場合、増殖しなくなることが分かっています。
水中では長時間生き残り、
蒸留水でも100時間以上生き残り、
一度殺菌消毒されている水道水でも1年間生き残っているそうです。
特に、藻類が存在する水中では増殖が促進され、菌の塊であるバイオフィルムを作り出すそうです。
水のある場所にはたいてい生息しているため、河川、湖、沼、空調冷却棟の水、循環ろ過式の浴槽の水、給水給湯設備、シャワー、加湿器、温泉、24時間ぶろ、噴水、土壌を掘り起こしたときの土埃にも生息しており、
これらを原因として、感染することが分かっています。

<在郷軍人病とは>

1976年7月にアメリカのフィラデルフィア市のホテルで、在郷軍人大会が行われ、
その際、宿泊者、周辺通行人、合わせて221人が重い肺炎になり、
そのうち29人が死亡するという、重大な肺炎の集団発生が起こりました。
この原因菌がレジオネラ菌で、ホテルの空調を冷やす冷却塔の水に混入しており、
飛沫感染で集団発生が起こったとされています。

この菌は、水蒸気に含まれた状態で吸い込んでしまうと、
上気道感染するのではなく、肺炎を起こします。
女性よりも男性の方が感染しやすく、特に喫煙やアルコールの多飲が感染リスクを大きくします。
ただし、ヒトからヒトへ感染することは報告されていません。
潜伏期間は2~10日で致死率は10~15%となっています。
ただし、消毒液には弱く、普通の消毒液で容易に殺菌されます。

また、別な症状として、肺炎ではなく、
〇急激な発熱
〇悪寒
〇頭痛
〇筋肉痛 など
インフルエンザ様症状をしめす
ポンティアック熱という症状を示すこともあります。
潜伏期間は4~60時間(通常36時間~48時間)で発症しますが、こちらは致死率0%です。
しかし、なぜ肺炎またはポンティアック熱の症状がでるかはまだ不明です。

厄介なのは、βラクタム系の抗生物質が無効のため、
使う事の出来る抗生物質が初めから少ない状態で治療をしなければいけないことです。

<対策は>

〇60℃のお湯5分間で殺菌されるため、加湿器の水を一度加熱しておくこと
〇循環式のお風呂がある場合は、定期的に掃除をする。
〇浴槽のぬめりをおとす。
〇水がかかわる作業をするときは、マスクをする
などが対策になるようです。
また、マクロファージによって体内で殺菌されることが分かっているため、
〇十分な睡眠
〇適切な食事と運動
が感染予防になると考えられます。
以上、湿度が高いと感染すると考えていましたが、
お風呂や水回りのぬめりを放置すると感染するようです。
肺炎で苦しみたくないので、水回りの掃除をしっかり行って、
この湿気の多い梅雨を乗り切ろうと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「溶連菌」です。
なぜなら、最近梅雨に入ったからか湿気がすごいからです。
こんな状態のときは、細菌感染症が発生しやすくなります。
特に最近ちょっと溶連菌陽性となる方が多い気がするのですが、
なぜ多くなったのかがいまいち漠然としているので調べてみました。
<溶連菌とは>
レンサ球菌属に属する菌であり、
嫌気性の細菌で熱、消毒薬に対する抵抗性は比較的低い。
医療機関等で溶連菌として扱われているのものはβ溶血性の菌のことを指す。
よって、β溶血性により咽頭炎や扁桃炎、膿痂疹などの急性の化膿性炎症を引き起こす。
また、細菌性咽頭炎の原因菌として最も高頻度に報告されている。
発熱毒素を産生する個体の場合、
免疫を無秩序に活性化させ、炎症の拡大やショックを起こすと考えられている。
また、罹患後1~3週間の間隔で急性糸球体腎炎が
罹患後1~5週間の間隔でリウマチあるいはリウマチ性の心疾患が報告されている。

とのことでした。
難しいので、簡略化すると
<溶連菌は>
空気を嫌う菌なのでのどや扁桃腺あたりを好んで感染します。
熱や消毒液に弱い菌です。
<溶連菌には>
赤血球を溶かすストレプトリジンOやストレプトリジンSを産生する力があります。
これをβ溶血性といいます。
また、発熱をさせる毒素である発熱毒素も産生します。
<このβ溶血性や発熱毒素によって>
のどの痛み
のどの腫れ
38℃~39℃の高熱 などが起こります。

場合によっては
症状が出て1~3週で、腎臓で炎症が起こったり、
症状が出て1~5週で、リウマチやリウマチによる心臓の病気が起こることがあります。

という事でした。
<感染について>
溶連菌は子供が感染することが多いですが、大人も感染します。
感染者が一人いる場合は、
家庭内感染を防ぐため、感染者の咳やくしゃみ、食品周り(感染者が使ったお皿など)に注意しましょう。
<感染したら気を付ける事>
<食事について>
のどを刺激する
〇熱い
〇辛い
〇酸っぱい
〇冷たすぎる
〇苦い  これらの食品は避けるようにしましょう。
医療機関からの報告では、炭酸飲料が症状の悪化につながった場合もあるそうです。

<よって、のど越しが良い>
〇ゼリー
〇ヨーグルト
〇ババロア
〇プリン
〇ポタージュスープ などや

<消化に良い>
〇お粥
〇煮込みうどん
〇豆腐
〇茶碗蒸し
〇白身魚  など

これらののどの刺激が少ないものを食べるように気を付けましょう。
また、食べるのがつらい場合は、水だけでも必ず摂取するよう心がけましょう。

<お風呂について>
熱が下がれば、お風呂に入ってもらって特に問題はありません。

との事でした。
湿気が多くなるとどうしても細菌感染症が増えてくるので、
できるだけ適した湿度の空間を維持し、掃除、洗濯や寝具周りを清潔に保つように工夫していきたいと思います。
おすすめは、毎日、枕にTシャツを着せて起きるたびに洗濯物に放り込むと、枕からの感染を減らせるそうです。
めんどくさいんですけどね、、、、
以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「黒カビ」です。
なぜなら、梅雨に入り湿度が70%を超える日が多くなったからです。
こんなジメジメとした環境が続くと知らない間に、黒いカビが発生したりしているからです。
この黒いカビがあまり良くないものであることはわかるのですが、
どれくらい危ないものなのか疑問に思ったので調べてみました。

<黒カビは>

クラドスポリウム属に属するカビのことを黒カビと俗称で呼ぶようです。
このクラドスポリウム属は、人間が生活する環境に良く存在しているカビで、
どんなに掃除の行き届いた空間であっても、胞子などが必ず存在することが分かっています。

<黒カビの特徴は>

黒くて見えやすいカビです。
一度発生すると、発生した場所に根を作り除去するのが難しくなるため、
できるだけ早く対策する必要があるそうです。

<黒カビの発生条件は>

温度:20~30℃
湿度:70%以上
栄養分となる、ホコリ、チリ、食べかす、あかなどが存在すること。

これらの条件がそろうほど発生しやすくなりますが、すべての条件がそろうと爆発的に増殖を始めます。
このため、条件がそろいやすい、浴室、洗面所、壁、洗濯機、エアコン、結露が起こりやすい窓などで発生しやすくなります。

<黒カビの危険性は>

カビ毒となる菌類ではないので、カビ毒による人体への害はありません。
ただし、増殖によって発生するカビの胞子を吸い過ぎると、
喘息やアレルギーとなることがあります。
よって、できれば黒カビを見つけたらこまめに駆除することをお勧めします。

<黒カビへの対策は>

〇こまめな掃除
〇天井のチェック
〇湿度が長時間80%以上にならないようにする
〇黒カビを発見したら、アルコールや塩素系漂白剤で除菌する
〇晴れの日に窓を開けて換気し、雨の日は窓を閉め、扇風機などで空気を循環させる。

だそうです。

以下に、厚生労働省が、仮設住宅にお住まいの方へ
わかりやすいカビ対策をあげていたので参考にされてください。
自分の家も湿気が溜まりやすい場所にこころあたりがあるので、
怪しい場所はチェックをして、黒カビを見つけたら、塩素系消毒液で駆逐して、
アレルギーにならないよう、気を付けたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは、「銅」です。
なぜなら、前回、亜鉛について調べていて、
過剰の亜鉛を摂取すると銅の吸収が阻害され、貧血になることが分かったからです。
しかし、銅がなぜ貧血につながるのか思い当たりません。
なので、今回は、「銅」について調べてみました。
<銅は>
成人の生体内に約80㎎存在し、
その約50%が筋肉や骨
約10%が肝臓の中に分布しています。
また、約10種類のタンパク質と結合することがわかっており、
酵素としての働きがあるそうです。
<主な銅の体の中での働きは>
〇チトクロムCオキシダーゼになり、エネルギーを生成する
〇セルロプラスミンになり、鉄の代謝を行う
〇神経伝達物質の生産を行う
〇SOD酵素(スーパーオキシドジスムターゼ:活性酸を消去する酵素)になり活性酸素の除去を行う  など
以上のように、生物の基本的な機能に関与していることがわかっています。
<厚生労働省の推奨する摂取量は>
18~74歳の男性の場合→1日あたり0.9㎎
75歳以上の男性の場合→1日あたり0.8㎎

18歳以上の女性の場合→1日あたり0.7㎎  だそうです。

ただ、1日10㎎を12週間継続しても、異常が無かったそうで、
「とりあえず、摂取する量は、1日10㎎よりは少ない量を摂取しましょう。」という事になっているようです。

なお、研究報告では、
銅欠乏が、貧血、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症を引き起こすことが分かっています。
一方で、
銅の過剰摂取によって、過剰な銅が、活性酸素の生成を促進してしまい、
酸化ストレスによって、肥満、高血圧、糖尿病、心不全、腎不全を悪化させているのではないか?
という報告もあります。

なにごとも、適量が大切のようです。
ちなみに、銅が摂取しやすい食品は、
〇魚介類(特に軟体動物:タコやイカなど)
〇肉類(特に肝臓:レバーなど)
〇豆類(きな粉や大豆など)
これらの食品に多く含まれているようです。
以上、銅について調べてきましたが、
何気なく十分な量を食事から補っていたためか、
銅がエネルギーの産生や、赤血球の酸素を運ぶたんぱく質のヘムの合成に関与しているなど、
意外と大切なミネラルだったんだなぁと驚きました。
とりあえず、たこ焼きを食べて銅を増やして、
貧血にならないように気を付けたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。
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