薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今日のテーマは「湿気」です。
なぜなら、台風によって運ばれてきた湿気のおかげで、
部屋の中の湿度が80%を超えているからです。
とても生活環境としては良くないことだと思うのですが、どうして良くないのかいまいちピンときません。
ですので、今回はこのことについて調べてみました。

<湿度とは>

大気中に水蒸気の形で含まれる水の量です。
空気のしめり具合を表すものです。
一般的に利用されている湿度計は、
気温に合わせて空気に含むことのできる水蒸気の量が異なるので、
現在の気温で最も空気が水蒸気を含んでいる状態と比べて何%なのかを示しています。

<湿気が多いときのメリット>

〇インフルエンザウイルスは湿度50%以上に維持することで、死滅しやすくなります。
ただし、ポリオウイルスの場合は、逆に死滅しにくくなったそうです。
また、ウイルスによっては湿度が高いと生存率が大幅に上昇したそうなので、
湿度を高くするとウイルスが減少するわけではないようです。
〇肌の保湿効果が高くなる。

<湿気が多い時のデメリット>

〇湿度70%を超えると、カビが生育しやすい環境となります。
〇湿度70%~80%で、ダニが生育しやすい環境となります。
これらのカビ、ダニは人間がアレルギーを起こす原因となっていることから、
アレルギーを起こしやすくなると考えられます。

<適切な湿度>

以上の事や湿度が低い場合の弊害についても考え、
・ウイルス感染
・ダニやカビによる微生物汚染
・アレルギー症状
・静電気
・粘膜(目・鼻・のど)
・皮膚
これらの項目の影響を考えたうえで生活しやすい湿度について考えると、
適切な湿度は、40%~70%が妥当とのことでした。
現在、湿度が80%を超えています、
残念ながら、コロナは湿度60%以上で感染力が増すという報告もあるらしいので
インフルにはならないかもしれませんが、コロナにはなりそうな気がします。
それから、カビが育ちやすい環境なので、保湿された肌にカビが感染することも考えられます。
凍ったペットボトルや除湿器、エアコンの冷房やドライなど
いろいろな道具をつかって何とか適切な湿度に近づけるように頑張りたいと思います。
以上薬剤師の独り言でした。

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