BA5によって感染者数は20万人を超えました。
それなのに、さらにおかしなウイルスBA2.75なるウイルスが出てきました。
何がおかしいって?
例えるなら、馬と人の遺伝子が合わさったような摩訶不思議なウイルスだからです。
その意味もこめて通称「ケンタウルス」なんて呼ばれる始末です。
このケンタウルスはBA5の3倍の感染力を持っているなどともいわれていますので、
今後の経過を注意していきたいと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今回は、熱中症を離れ、「食中毒」がテーマです。
実は宮崎県医師会より
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「 食中毒注意報発令‼
今後、最高気温32℃以上が相当期間継続すると予想され、
食中毒の発生するリスクが高まる気象条件となることから、
宮崎県衛生管理課は、7月22日に今年初めての「食中毒注意報 第一号」を発令しました。
下記の「食中毒注意報発令中の食品衛生の心得」を参考に、
貴医療施設や関連施設での、食中毒を未然に防ぐよう、注意・徹底をお願いします。 」
※宮崎県医師会FAXニュースNo.503令和4年7月25日より
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と通達があったのです。
では参考となる「食中毒注意報発令中の食品衛生の心得」とはどのようなものなのでしょう。
入力が大変なので、必要となりそうな部分を抜粋しました。ご了承ください。
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「食中毒注意報発令中の食品衛生の心得」
<〇家庭における食品衛生の心得>
・調理前、食事前、用便後はよく手を洗いましょう。
・台所は整理整頓し、常に清潔にしておきましょう。
・まな板、ふきん等の調理器具は消毒し、清潔には十分気を付けましょう。
・食材は流水等で十分に洗いましょう。
・生鮮食品は、室温に放置せずできるだけ早く調理しましょう。
・調理したものは早く食べましょう。
・調理するときは、十分に加熱しましょう。
・調理した食品は室温に放置せず、低温(10℃以下)でただしく保管しましょう。
・冷蔵庫内の清掃を定期的にしましょう。
※宮崎県医師会FAXニュースNo.503令和4年7月25日より
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まとめると
調理するときはこまめに消毒や洗浄をしましょう。
調理したら早めに食べましょう。
残り物は10℃以下の場所で保管しましょう。
ということになります。
なんででしょう?
実は食中毒統計というものがあり、
最近ではウェルシュ菌が最も食中毒を起こしているからです。
この菌は芽胞を形成するため、100℃で1~6時間の加熱に耐えることができます。
食肉等を利用した大量調理食品にいることが多いので、
いわゆるカレーとかシチューにいることが多いです。
発症すると、下痢、腹痛が起こりますが、嘔吐や発熱はまれだと言われています。
感染した場合、潜伏時間は6~18時間、
つまり、平均約10時間ぐらいで発症します。
12~50℃で増殖し、特に45℃付近が増殖の適温とされています。
なので、気温が32℃付近になると増殖しやすい環境に近づいていきます。
では、どのように予防すればいいのでしょうか?
実はあまり方法がなく、
〇10℃以下で保存する。
〇逆に55℃以上で保存する。
〇調理後は早く食べ終える。
これらが予防法になります。
具体的な方法は、「食中毒注意報発令中の食品衛生の心得」を参考にしてみてください。
以上、薬剤師の独り言でした。