線状降水帯が全国で猛威を振るっています。
雨が滝のように降り注ぎ、梅雨明けしたのに湿度が高い日々が続いています。
湿気が多くて熱中症になりそうです。
しかし、熱中症にならないように閉じこもれば、家族感染でコロナになり、
外で涼をとれば、人づてにコロナに感染する。
いったいどうすればいいのやら、、、
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
コロナがいよいよ海外ニュース並みの感染者数になってきました。
気を引き締めて、3蜜を避ける、手指消毒をこまめに行う、会話はマスクをしてからする。などなどできることをできるだけ頑張っていきたいと思います。
さて今回のテーマは、「水中毒です。」
熱中症の対策で頑張って水をたくさん飲んだ人が
「水を飲み出してから、からだがだるくなったんだけど」とか
「胸がつかえるような感じがするようになって、気持ち悪くて食欲がなくなったんだけど」などと言われます。
水を飲んでいるだけなのに、なんででしょうか?
実は、水であっても飲み過ぎると中毒症状が出てくるからです。
よくよく考えれば水は血液になっていくので、
血液の成分のうち、特にナトリウムが血が増えすぎて薄くなって
倦怠感、頭痛、吐き気、急激な眠気、
重症になると昏睡したりします。
いわゆる、低ナトリウム血症(水中毒)の症状です。
もし、2ℓのペットボトルを一気飲みしタイムを競ったり、
個人差はありますが、1時間に1ℓの水分を摂取したりしている方は、要注意です。
対策は、味の濃ゆいナトリウムがたくさん取れそうな食事をすることです。
ナトリウムつまり、塩気の多いものをとるのがポイントです。
※ただし、高血圧症の方は、かかりつけ医の指導に従ってください。
長年の努力が水泡になってしまいかねません。
また、自分が水中毒か判断がつかない方は
尿の色が薄く、量が多いかを確認してみてください。
該当する場合は、体の水が多いサインになります。
最後にもっと手軽に何とかならないかと考えている方、
経口補水液はいかがですか?
経口補水液はほかの飲み物より、ナトリウムなどが多く含まれているので、お手軽な摂取が可能です。
ただ、常用してしまい飲み過ぎると糖尿病になるので、適度な摂取をお勧めします。
、、、ちなみに、漢方では、苓朮剤といって、水分を調節する利水薬のレシピがあります。
五苓散なんて有名ですよね。
ただ、水中毒にはポテトチップスのほうが効果的だと思いますが、、、
色々考えてきましたが、やはり一番は水を摂取しすぎないように、
1日に、500mLペットボトル2本の適切な水の摂取と、朝起きてまず1杯の水を飲んで、
1日を快適に過ごしていくことだと思います。
以上、薬剤師の独り言でした。