延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて増加しています。 前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が143人でした。 しかし、今回は235人に増加しています。(※R4.12.14現在) 、、、、1.64倍になってしまいました。 現場の感覚からいうと、若い人が多い気がするので、今後働き盛りの人や、高齢者に感染が拡大していくのではないかと戦々恐々しています。 できることを、できる限り、特にアメリカのほうでは、インフルエンザとの同時流行が起こっているそうで、 あれだけマスクが嫌いだったアメリカの方々が、「マスクをしよう!」と呼び掛けているそうです。 手洗い、うがい、マスクという対策をしっかり行っていこうと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。 今回のテーマは「風邪のときのお粥はなぜおいしいの?」です。 コロナが蔓延しています。 しかし、コロナじゃない風邪も蔓延しています。 どちらに感染していたとしても、 必ず体に栄養をあげて、免疫によってのどや体の中のウイルスの量を減らす必要があります。 でも、何を体にあげればいいのかわかりません。 今回はこのことについて考えてみたいと思います。 一般的に、風邪をひくと起こる症状は 軽度であれば、 〇発熱(38℃未満) 〇頭痛 〇鼻水 〇鼻詰まり 〇くしゃみ 〇のどの痛み 〇のどがガラガラになる 〇声がかすれる 少し悪化すると 〇激しい咳 〇べたつく痰の出現 また、インフルエンザのように全身症状を伴う場合 〇関節痛 〇全身倦怠感 などが考えられると思います。 これらの症状から、 発熱による汗など、水分を失うことが多いこと 同じ理由で、ナトリウムなど人間に必要な無機塩類を失うことが多いこと 発熱や頭痛、くしゃみ、激しい咳などカロリーを多く消費してしまうこと これらの事が考えられると思います。 すると、不思議なことに、「水分」と「塩気(無機塩類)」と「カロリー」をとれる。 一番合理的な料理が「お粥」になります。 なぜなら、お粥には、水分でスープのようになったご飯に塩をいれるので、 水分も塩分も補充できます。 また、ご飯のお米に含まれる「でんぷん」は 口の中で唾液に含まれるαアミラーゼで分解された後、 小腸でも膵液に含まれるαアミラーゼで分解されて、 マルトースというグルコース2つ分の糖に分解され、 最終的に、マルターゼ(αグルコシダーゼ)によって分解されてグルコースになり、 小腸から吸収されます。 要するに、でんぷんは分解されてから吸収されるので、ゆっくりグルコースが吸収されることになり、エネルギー源となるグルコースの供給が長持ちします。 一方、経口補水液でも 「水分」と「塩気(無機塩類)」と「カロリー」をとれますが、 お粥のように「でんぷん」が含まれているわけではないので、 早く吸収されてしまい、グルコースを補給し続けることができないという欠点があります。 なので、 汗をいっぱいかいた後であれば、経口補水液の方をおすすめしますが、 症状が落ち着いているようであれば、お粥を試してみることをおすすめします。 で、結局のところ「風邪のときのお粥はなぜおいしいの?」の結論は 「一番体に足りてないものを食べて補っているから、美味しいと思うのだと考えられます。」 という至極当たり前の結論になりました。 今年は、コロナ、インフルエンザ、風邪が入り乱れているので、 ウイルスに負けないよう、ご飯と睡眠には気をつけながら、 でも、風邪をひいたら、「パックご飯をレンチンして、塩かけてお湯」でいいかと思ったりしてます。 (※風邪の療養の基本は、「安静」・「保温」・「水分と栄養の補給」が基本です。パックご飯うんぬんは、あまりお勧めできません。) 以上、薬剤師の独り言でした。