コロナ感染症が感染症法第5類扱いとなり、地域の感染者数が分からなくなりました。 感覚的には、少しコロナの方が増えてきているきがします。 感染拡大を少しでも抑えられるように、地道な感染対策を続けていこうと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。 今回のテーマは、「カルシウム」です。 なぜなら、最近牛乳を飲むことが多くなったからです。 牛乳は、カルシウムが入っていて体にいいとは聞きますが、 カルシウムが入っているとなぜ体にいいのか疑問に思ったからです。 なので、今回はカルシウムについて調べてみました。
<カルシウムは> 原子番号20番の元素であり、アルカリ土類金属に属する金属元素のひとつです。 人間にとっては必須元素(ミネラル )にあたる物質なので、 人間の構成成分として成人男性(約60キロぐらい)の約1キロ分を占めるほど体にたくさん存在しています。 そのうち、99%はヒドロキシアパタイトとして骨と歯に存在し、 0.9%が組織細胞の中に 0.1%が体液の中に存在しています。
<カルシウムの体の中での働きは> 〇歯や骨を作る材料として使われているため、骨粗鬆症の方の症状を改善する。 〇筋肉の収縮に不可欠な物質であるため、カルシウム欠乏による痙攣を予防する。 〇腸管でシュウ酸と結合しシュウ酸カルシウムとなって便として排泄されるので、 尿路までシュウ酸が到達しない為、尿路結石をある程度予防すると考えられている。 〇胎児の骨の成長や骨密度の上昇を促す。 などなど、確かに体によさそうな働きをしていることが分かりました。
<厚生労働省の推奨する摂取量は> 健常者の場合、700㎎ 骨粗鬆症の方の場合800㎎を推奨しています。 これは、カルシウムが、便や尿として体外に排出される物質であるため、 カルシウムを補う必要最低限の摂取量として設定されているそうです。 ちなみに、牛乳200㏄(コップ1杯ぐらい)で、220㎎ぐらいだそうです。 4杯ぐらい飲めば、最低摂取量はクリアできそうですが、 どうせなら、ヨーグルトとかチーズでとるとより効率的に摂取ができそうです。 また、ビタミンDやガゼインホスホペプチドによって カルシウムの吸収を促進し、尿からの排泄を抑制するそうです。 日光にあたるとビタミンDが活性化して効果的とのことなので、朝に散歩して日光浴をするといいかもしれません。
以上、カルシウムについて調べてきましたが、 何かいいことがあるというより、カルシウムが無いとまずいことが起こるので、毎日しっかりと摂取した方がいいという事みたいです。 なので、牛乳をとりあえず飲みながら、日光を浴びて、ビタミンDを活性化して、 より効率的にカルシウムが吸収できるようにしてみようと思います。 以上、薬剤師の独り言でした。