台風が近づく季節になりました。
今年は不思議なことに東北や関東から先に上陸しているみたいで、
環境破壊による気候変動って本当に進んでいるんだなぁと寒気を感じています。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今回は、レジオネラ菌について調べてみようと思います。
なぜなら、地震や台風など、災害が多くなってきているため、
実際に被災した時、
湿度の高い環境では、このレジオネラ菌が一番厄介になるのではないかなぁ
と漠然と感じているからです。
それは、この菌、どうも湿気が大好きらしく
沼や湖、渓流でエアロゾル感染をしているそうなのです。
最近も高校生が大勢下痢嘔吐をしたというニュースもみたので、怪しいと思っています。
(違うかもしれませんが、、、)
要するに、小さな水の粒の中にレジオネラ菌がいることで、
人間の上気道(のど)に感染して
2日~10日ぐらいで、倦怠感、筋肉痛、頭痛、咳を起こしたり、
1日以内であれば、急激な発熱、悪寒、肺炎症状を起こすことが分かっています。
また、胸痛、腹痛、嘔吐、下痢なども起こすことが分かっています。
まぁこの症状は、レジオネラ菌だけに限ったことではないので、
「水辺で遊んでいたら調子が悪くなった」と感じたら、一度医療機関を受診して
レジオネラ菌は、グラム陰性の菌なので、細胞内移行性の高い抗生物質の
アジルサルタン(ジスロマック®)、クラリスロマイシン(クラリス®)、エリスロマイシン(エリスロシン®)や
レボフロキサシン(クラビット®)トスフロキサシン(オゼックス®)
といった薬をもらって飲んでみるといいかもしれません。
ただし、違う菌の場合もありますので、必ず処方した医師の指示に従って薬を使ってください。
最近は、菌のいない綺麗な環境で育った子供が多いと聞きますし、
コロナがあったため日本の真面目な皆さんは
ここ2年程、マスクと消毒で体から菌を追い出し続けました。
正しいことをしているので、言いづらいのですが、
「日本人は今細菌に対して体が弱くなっている」と勝手に感じているので、
水遊びをして体調が悪くなったら、今回調べたレジオネラ菌かもしれないので
効かなくなるので濫用は良くないのですが、私は抗生物質を先生からもらおうと心に決めました。
以上、薬剤師の独り言でした。