薬剤師のブログ

最近、

「最高気温が!」

「熱中症アラートが!」

「熱中症に気を付けてください!」 などとニュースキャスターが叫んでます。

「うん、クーラーをつけて、水をこまめに飲んでるから大丈夫だよ!」

正しい対策なんですが、すみません、足りません。

体を冷やすために出た汗が一緒にカルシウムや塩なども体から奪っているからです。

こんにちは!野村クリニックの薬剤師です。

今回は「熱中症の食欲低下対策」です。

熱中症対策をしてるのに、

「体がだるいです。」

「むくみが取れません。」

「暑くなってきたから辛い物が食べたい!」なんて言ってる方はいませんか?

カルシウムや塩の多い食べ物を体が欲しているのかもしれません、、、

そういう方に、「ご飯を食べて補充しましょう!」と言うと

「でも、暑くて食欲がでないんだけど、、、」とたいてい言われます。

(あれ?辛いもの食べたいんでは?)

まあ、そうですよね、そもそも、

「体が熱を作りたくなかったり」、

「カルシウムや塩が足りなくて胃や腸が動きずらくなってたり」、といのが熱中症状態です。

そんなときの対策は

胃腸を辛いもので刺激して動かす!これです!

辛い麺類は夏っぽいですよね。ペペロンチーノが食べたくなります。

辛い物を食べて、暑い夏を乗り切りましょう!

以上、やくざいしの、、「もっと薬剤師らしいコメントだせ!」と怒られました。

しょうがないので追記します。

食欲を刺激する物質はいろいろありますが、最近「グレリン」が私の中で流行です。

グレリンは食欲増進作用があるそうで、ご飯が食べれない患者さんに補中益気湯が出されることがあります。

大雑把にいうと、補中益気湯のレシピの中に、陳皮という生薬があり、体からグレリンを出させておなかをすかせます。

ダイエットの敵です。熱中症対策のときのみの味方ですね。

(※漢方も立派な科学ですが、、、)「科学の時代に漢方はちょっと、、、」という方には

蜜柑はいかがですか?

実は陳皮って柑橘類の皮です。

ここに含まれる(ポリフェノールの一種である、フラバノン配糖体の)「ヘスペリジン」がグレリンを出させるので、蜜柑の白い部分とか食べるとグレリン出ます。

ちょっと科学(化学)っぽいでしょ?

漢方でお勧めなのは、「補中益気湯」以外だと、「茯苓飲」です。

また、ヘスペリジンについては、実はサプリメントがあります。

太ってもいいから熱中症を何とかしたいと言う方、、、どうでしょう?

とにもかくにも、カルシウムや塩を補充するには、飲み物もありますけどご飯が一番です。

しっかり食べて、この異常に暑い夏を乗り切っていきましょう。

以上、薬剤師の長い独り言でした。

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