薬剤師のブログ

暑い日々が続いているのに、台風がやってきて湿気をばらまいていきました。

クーラーが嫌いな方々や、国のために電力節電に協力してエアコンの使用を控えた方が、熱中症で病院になだれこんできています。

また、総務省消防庁の速報値では、7月に入った今週は、熱中症で救急搬送される人の数が5月最終週の10倍を超えています。

自然環境ってほんとに人間にやさしくないんだなぁ、、、

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回は「熱中症の一つ脱水」についてお伝えします。

熱中症は、熱によっておこる症状のことなので、

熱を放熱するために汗をかいて、水分やナトリウムを失い、脱水症状になることも熱中症の一つですね。

脱水といっても実は3つあって

①    「ナトリウムと水がなくなった」脱水

②    「水がなくなった」脱水

③    「ナトリウムがなくなった」脱水 という場合分けが大雑把にできます。

熱中症の場合の脱水は、ふつう「ナトリウムと水がなくなった」脱水ですが、

塩分を取らずに、塩分の少ないお茶などで水分補給をしていた場合は、「ナトリウムがなくなった」脱水が起こることもあります。

脱水症状の前の段階では

「皮膚のつやがなくなる、かさつく」

「口の中がネバつく、舌打ちのような音が出る、つばが少ない」

「便秘がひどくなった」

「足がむくんで、靴下の跡が10分以上治らない」

このような状態を「かくれ脱水」といいます。

先週これでした、クーラーつけてたのに、、、

身の危険を感じたのでなけなしのお金で除湿器を買いました。

その後、

「のどが渇く」

「唇が渇く」

「舌が乾燥して亀裂がある」

「脇が渇いている」

「目が落ちくぼんでいる」

などの症状に変わっていきます。

確認方法として

「爪先をつまんで、白くして色が戻らないなら脱水」

「手の甲をつまんで、元に戻らないなら脱水」 

というのはよくある確認方法なので、

頭の片隅にでもおいてもらえると何かの役に立てるかもしれません。

以上、薬剤師の、、

「いや、薬のことなにもないよ?」とのことだったので、

薬というには、はばかられるのですが、

緊急事態では、経口補水液がいいと思います。

ただ、飲みすぎると糖尿病になったという報告もあるので、節度ある摂取をおすすめします。

また、ナトリウムの補充には、ごはんが一番ですが、

塩飴

梅昆布茶

しじみ汁

梅干し入りのお粥 なんかもおすすめです。

最後にヒヤッとする話を

カフェインやアルコールには、利尿作用があります。

水出ちゃいます。

今年のような異常に暑い夏は

ブレイクタイムのコーヒーや晩酌は、脱水にならないようにほどほどにすることをおすすめします。

以上、薬剤師のひとりごとでした。

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