延岡で報告されているコロナの新規感染者数が73名(R4.10.12現在)とのことでした。 寒さが少しずつ厳しさを増しているこの頃なので、風邪をひいて病院に来られる方も少し増えてきているように感じています。 コロナに感染して怖いと考えられている、細菌による肺炎にならないように。 体調管理をしっかりしていきたいと思います。 こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。 今回のテーマは「糖」です。 なぜなら、栗がおいしい季節だからです。 マロングラッセにモンブラン、甘栗に栗ご飯、甘くておいしい季節になりました。 なのに、「血糖値が上がるから、我慢してね」と言われます。 なんでこんなおいしいものを 「食べたらいけない!」なんて言われるのでしょうか!! 今回はこのことについて考えてみようと思います。 「糖」が悪さをしている病気の代表として糖尿病がありますが、 特に2型糖尿病は、体の中でインスリンが細胞に対して反応しにくくなったために、糖を細胞へ移すことができないので、血液の中に糖があふれている状態です。 あまりよくない状態です。 しかし、考え方を変えて、 糖が多いという事は、すぐにエネルギーにできるものが、血液にあふれているのだから 体にとって良いことではないでしょうか。 実は、糖には糖化という反応があり、 これにより、 やわらかい食パンを焼くと固くなりひび割れるように、 血液に触れている血管の壁に炎症が起こることが分かっています。 つまり、イメージ的には、「糖によって血管がこんがり焼けてボロボロの状態になる」という状態なんだそうです。 このボロボロの血管のうち大きな血管では、ボロボロになった血管の隙間からLDLコレステロールが血管の内側に侵入して、最終的に動脈硬化を起こすと考えられています。 なので、糖が血液にあり過ぎるのは良くないことなのだそうです。 ちなみに、どれぐらい焦げているのかの検査値はHbA1cという値でわかります。 この値が6.0未満であれば、 「頑張って普通の血糖値を目指してください。」という目標の目安 この値が6.0以上~7.0未満であれば、 「普通の血糖値より合併症を予防しましょう。」という目標の目安 この値が8.0以上であれば、 「体が難しい状況なのでとりあえずHbA1c8.0未満を目指しましょう。」という目標の目安 になっているそうです。 ただ、個人差が大きい人間の体の中の話なので、 詳細については、かかりつけ医や専門医に相談するといいと思います。 対策としては、 「、、、、、、、食べすぎないことです。糖を。」 ですので、 食事の5分前に牛乳をコップ1杯飲んで、 5分間スマフォをいじったり、テレビを見てから 食事を開始することをお勧めします。 理由は、牛乳に含まれるL-グルタミンによってGLP-1の分泌を促すことができるので、 このGLP-1を介して満腹中枢を刺激し、満腹感を出すためです。 なので、刺激するまでの5分間という時間稼ぎのためスマフォやTVをお勧めしてます。 辛い、対策ではありますが、 自分もしっかり検査を受けて、 体の状態と相談しながら、 マロングラッセを心ゆくまで食べたいと思います。 以上、薬剤師の独り言でした。