薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて減少しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が50人でした。
しかし、今回は38人に減少しています。(※R4.11.9現在)

減少したことはいいことなのですが、10月26日にお伝えした32人より増えているのが気になります。
第8波が来るのをできるだけ防げるよう、感染対策を頑張っていこうと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

だんだんと寒さが厳しくなってきました。
風邪症状になる方、血圧が高くなる方、寒さの影響で色々な方が病院に来られています。

なので、今回は風邪の中でも一番多いと考えられている。
「ライノウイルス」について調べてみました。

<ライノウイルスとは>
※野村クリニック薬剤師作のライノウイルスの絵
秋から春にかけて起こるかぜ症候群の病因ウイルスの一つです。
成人の風邪の30%~50%を占めていると言われています。
酸に対する抵抗性が弱く、
増殖しやすい温度が33度と低いです。
よって、このウイルスのシリーズは腸に感染しやすいタイプなのですが、
胃酸で感染性を失いやすいので、
基本的に上気道に感染するという特徴があります。

なので、
<ライノウイルスによって引き起こされる症状は>
鼻炎などの上気道(鼻やのど)に感染しておこる症状を起こします。
つまり、
咳
鼻水
のどの痛み などです。

<ライノウイルスへの対策は>
現在効果的な予防法や治療法はありません。
出てくる症状を治すだけで、自然治癒力にお任せします。

なぜなら、このウイルス100種類以上の似てるけどどこか違うウイルスが存在するため。
一度、病気になっても、また違う型で病気になるということが起こってしまうウイルスだからです。
コロナっぽいですね。

ただ、何もできないのかというとそういうわけではありません。
<対策1>
増殖しやすい温度が33度なので、
体を温めて、のどや鼻の温度を高い状態に維持できれば、
ウイルスの増殖による感染の拡大を防げます。
よって、運動をすることで体温を高めに維持することをお勧めします。

<対策2>
また、粘液などに分泌される抗体のIgAが感染を防ぐのに役に立つそうです。
乳酸菌のような、腸内細菌を整えると、このIgAが増加するそうなので。
腸内細菌が整うように野菜を食べることをおすすめします。

<対策3>
また、IgAが働きやすいように、
鼻やのどの粘液を増加させておくことも対策になると思います。
タンパク質(肉や魚など)と食物繊維(野菜など)を
同時、または交互に摂取することで、粘液(ムチンなど)を増えるそうなので。
食事のときは、肉・魚だけ、野菜だけで食事を終えるのではなく、
毎食、どちらも食べることをお勧めします。

以上のような対策もすることができると思います。

なにはともあれ
風邪はひかないのが一番です。
コロナの感染も危惧されているので、
手洗い、うがい、マスクという基本的な対策はできる限りしていきたいなと思いました。

以上、薬剤師の独り言でした。

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