延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて増加しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が38人でした。
しかし、今回は65人に増加しています。(※R4.11.16現在)
日本医師会は、第8波が始まったという認識を示したそうです。
主流の株がBA5やBA4になるのか、BQ1になるのか今後の状況に注意を払いつつ、
感染対策を頑張りたいと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今回のテーマは「ノロウイルス」です。
なぜなら、そろそろ牡蠣小屋で、牡蠣を食べれる季節になってきたからです。
とてもクリーミーな味の牡蠣なのですが、生のまま食べるとノロウイルスに感染する方がいます。
なので、事前に「ノロウイルス」について調べていみました。
<ノロウイルスとは>
感染性胃腸炎を起こすウイルスです。
このウイルスは年齢を問わず、大人にも子供にも感染します。
冬季に集団感染することが多く、学校や老人施設での集団発生の原因にもなっています。
また、迷惑なことに、人間にしか悪さをしない為、海中で牡蠣などの2枚貝によるウイルスの濃縮が行われることが分かっています。
<ノロウイルスに感染すると>
24時間から48時間の潜伏期間の後、
症状として、
突然の嘔吐、下痢、腹痛、発熱が起こります。
ただし、脱水による重症化や38度を超える発熱が起こることはまれで、
通常1日~3日で症状は回復します。
厄介なのは、感染し発症した後、ウイルスに対する免疫は短期間で消失すると考えられており、
感染後、糞便中に3~7日間ウイルスが排出されることが分かっています。
つまり、排出されたウイルスがヒトからヒトへ感染することが一番厄介です。
<よって、ノロウイルス感染症に対してできることは>
ウイルスに対して直接的に影響を与えるような、有効な治療薬やワクチンはありません。
特にノロウイルスは
アルコールに強く
塩素にも強いため、
1000ppmの次亜塩素酸(0.1%の次亜塩素酸)での消毒や
85℃以上で1分間の加熱が推奨されています。
以上の事から、対策は
二枚貝(牡蠣など)を調理した道具は、使用後に沸騰したお湯に1分ほどつけておく
二枚貝(牡蠣など)に触れた手は、必ず流水で洗い流す。
トイレに行ったら0.1%次亜塩素酸で消毒をする。
といったことになると思います。
牡蠣が美味しくなっていく季節です。
我慢をするのではなく、食べたらちゃんと対策をして、今年も旬の味覚を楽しみたいと思います。
以上薬剤師の独り言でした。