薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「熱中症の応急手当」です。
なぜなら、日差しが強くなり、梅雨のせいで湿度が高い状態が続いているからです。
湿度が高く、気温も高くなると、
真夏のように湿度が低い場合よりも、汗による体の冷却がうまく機能しないため、
熱中症になるリスクが高くなるからです。
もし、熱中症の方をみかけたらどうするべきか、、、
今回はこのことについて調べてみました。

まず、どんな人が熱中症になっているのか症状について考えてみました。
厚生労働省がリーフレットを作っていたので参考にされてください。
厚生労働省:熱中症を防ぐために知っておきたいこと熱中症予防のための情報・資料サイト より
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/pamph.html#pamph01

<熱中症の症状>

軽度であれば、
〇めまい
〇立ちくらみ
〇生あくび
〇大量の発汗
〇筋肉痛
〇筋肉のこむら返り

これらの症状を訴えている人は熱中症の可能性ありです。
さらに、病状が進んだ場合の症状は
〇頭痛
〇嘔吐
〇倦怠感
〇虚脱感
〇判断力の低下
〇集中力の低下

これらの症状があらわれるそうです。
では、これらの症状を訴えている人に出会った場合どのような対応をすればよいかについて調べてみました。

<熱中症が疑われる人を見かけた場合の応急処置には>

〇エアコンが効いている室内や、風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難させる
〇衣服をゆるめ、体を冷やす
※体を冷やす場合は、首の周り、脇の下、足の付け根など大きな血管が近い部分を冷やすと効果的です。
〇水分・塩分、経口補水液などで、体から失った水分やミネラルなどを補給する。
重要:
自力で水が飲めない、「大丈夫ですか?」などの質問をしても応答がおかしい時は、
ためらわずに救急車を呼んでください。

との事でした。
今年は、エルニーニョ現象とラニーニャ現象の変化の影響で冷夏がくると聞いていますが、
カナダ、アメリカやロシアで山火事が起こったりしていて異常気象がいたるところで脅威をふるっていますので、
安定していない気候が続いている中でも、気を付ければ対処できる熱中症にはならないよう
頑張っていきたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「レジオネラ」です。
なぜなら、湿度が半端なく高いからです。
除湿しても、除湿しても湿度が70%を超えてくる環境が続いています。
今回はそんな環境でよく起こる感染症のうち、
在郷軍人病とも呼ばれる、レジオネラ肺炎について調べてみました。

<レジオネラとは>

在郷軍人病の原因菌とされています。
36℃で最も増殖し25℃~43℃で増殖することがわかっています。
ただ、ナトリウムイオンに弱く、ナトリウムイオンが存在する場合、増殖しなくなることが分かっています。
水中では長時間生き残り、
蒸留水でも100時間以上生き残り、
一度殺菌消毒されている水道水でも1年間生き残っているそうです。
特に、藻類が存在する水中では増殖が促進され、菌の塊であるバイオフィルムを作り出すそうです。
水のある場所にはたいてい生息しているため、河川、湖、沼、空調冷却棟の水、循環ろ過式の浴槽の水、給水給湯設備、シャワー、加湿器、温泉、24時間ぶろ、噴水、土壌を掘り起こしたときの土埃にも生息しており、
これらを原因として、感染することが分かっています。

<在郷軍人病とは>

1976年7月にアメリカのフィラデルフィア市のホテルで、在郷軍人大会が行われ、
その際、宿泊者、周辺通行人、合わせて221人が重い肺炎になり、
そのうち29人が死亡するという、重大な肺炎の集団発生が起こりました。
この原因菌がレジオネラ菌で、ホテルの空調を冷やす冷却塔の水に混入しており、
飛沫感染で集団発生が起こったとされています。

この菌は、水蒸気に含まれた状態で吸い込んでしまうと、
上気道感染するのではなく、肺炎を起こします。
女性よりも男性の方が感染しやすく、特に喫煙やアルコールの多飲が感染リスクを大きくします。
ただし、ヒトからヒトへ感染することは報告されていません。
潜伏期間は2~10日で致死率は10~15%となっています。
ただし、消毒液には弱く、普通の消毒液で容易に殺菌されます。

また、別な症状として、肺炎ではなく、
〇急激な発熱
〇悪寒
〇頭痛
〇筋肉痛 など
インフルエンザ様症状をしめす
ポンティアック熱という症状を示すこともあります。
潜伏期間は4~60時間(通常36時間~48時間)で発症しますが、こちらは致死率0%です。
しかし、なぜ肺炎またはポンティアック熱の症状がでるかはまだ不明です。

厄介なのは、βラクタム系の抗生物質が無効のため、
使う事の出来る抗生物質が初めから少ない状態で治療をしなければいけないことです。

<対策は>

〇60℃のお湯5分間で殺菌されるため、加湿器の水を一度加熱しておくこと
〇循環式のお風呂がある場合は、定期的に掃除をする。
〇浴槽のぬめりをおとす。
〇水がかかわる作業をするときは、マスクをする
などが対策になるようです。
また、マクロファージによって体内で殺菌されることが分かっているため、
〇十分な睡眠
〇適切な食事と運動
が感染予防になると考えられます。
以上、湿度が高いと感染すると考えていましたが、
お風呂や水回りのぬめりを放置すると感染するようです。
肺炎で苦しみたくないので、水回りの掃除をしっかり行って、
この湿気の多い梅雨を乗り切ろうと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「溶連菌」です。
なぜなら、最近梅雨に入ったからか湿気がすごいからです。
こんな状態のときは、細菌感染症が発生しやすくなります。
特に最近ちょっと溶連菌陽性となる方が多い気がするのですが、
なぜ多くなったのかがいまいち漠然としているので調べてみました。
<溶連菌とは>
レンサ球菌属に属する菌であり、
嫌気性の細菌で熱、消毒薬に対する抵抗性は比較的低い。
医療機関等で溶連菌として扱われているのものはβ溶血性の菌のことを指す。
よって、β溶血性により咽頭炎や扁桃炎、膿痂疹などの急性の化膿性炎症を引き起こす。
また、細菌性咽頭炎の原因菌として最も高頻度に報告されている。
発熱毒素を産生する個体の場合、
免疫を無秩序に活性化させ、炎症の拡大やショックを起こすと考えられている。
また、罹患後1~3週間の間隔で急性糸球体腎炎が
罹患後1~5週間の間隔でリウマチあるいはリウマチ性の心疾患が報告されている。

とのことでした。
難しいので、簡略化すると
<溶連菌は>
空気を嫌う菌なのでのどや扁桃腺あたりを好んで感染します。
熱や消毒液に弱い菌です。
<溶連菌には>
赤血球を溶かすストレプトリジンOやストレプトリジンSを産生する力があります。
これをβ溶血性といいます。
また、発熱をさせる毒素である発熱毒素も産生します。
<このβ溶血性や発熱毒素によって>
のどの痛み
のどの腫れ
38℃~39℃の高熱 などが起こります。

場合によっては
症状が出て1~3週で、腎臓で炎症が起こったり、
症状が出て1~5週で、リウマチやリウマチによる心臓の病気が起こることがあります。

という事でした。
<感染について>
溶連菌は子供が感染することが多いですが、大人も感染します。
感染者が一人いる場合は、
家庭内感染を防ぐため、感染者の咳やくしゃみ、食品周り(感染者が使ったお皿など)に注意しましょう。
<感染したら気を付ける事>
<食事について>
のどを刺激する
〇熱い
〇辛い
〇酸っぱい
〇冷たすぎる
〇苦い  これらの食品は避けるようにしましょう。
医療機関からの報告では、炭酸飲料が症状の悪化につながった場合もあるそうです。

<よって、のど越しが良い>
〇ゼリー
〇ヨーグルト
〇ババロア
〇プリン
〇ポタージュスープ などや

<消化に良い>
〇お粥
〇煮込みうどん
〇豆腐
〇茶碗蒸し
〇白身魚  など

これらののどの刺激が少ないものを食べるように気を付けましょう。
また、食べるのがつらい場合は、水だけでも必ず摂取するよう心がけましょう。

<お風呂について>
熱が下がれば、お風呂に入ってもらって特に問題はありません。

との事でした。
湿気が多くなるとどうしても細菌感染症が増えてくるので、
できるだけ適した湿度の空間を維持し、掃除、洗濯や寝具周りを清潔に保つように工夫していきたいと思います。
おすすめは、毎日、枕にTシャツを着せて起きるたびに洗濯物に放り込むと、枕からの感染を減らせるそうです。
めんどくさいんですけどね、、、、
以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「黒カビ」です。
なぜなら、梅雨に入り湿度が70%を超える日が多くなったからです。
こんなジメジメとした環境が続くと知らない間に、黒いカビが発生したりしているからです。
この黒いカビがあまり良くないものであることはわかるのですが、
どれくらい危ないものなのか疑問に思ったので調べてみました。

<黒カビは>

クラドスポリウム属に属するカビのことを黒カビと俗称で呼ぶようです。
このクラドスポリウム属は、人間が生活する環境に良く存在しているカビで、
どんなに掃除の行き届いた空間であっても、胞子などが必ず存在することが分かっています。

<黒カビの特徴は>

黒くて見えやすいカビです。
一度発生すると、発生した場所に根を作り除去するのが難しくなるため、
できるだけ早く対策する必要があるそうです。

<黒カビの発生条件は>

温度:20~30℃
湿度:70%以上
栄養分となる、ホコリ、チリ、食べかす、あかなどが存在すること。

これらの条件がそろうほど発生しやすくなりますが、すべての条件がそろうと爆発的に増殖を始めます。
このため、条件がそろいやすい、浴室、洗面所、壁、洗濯機、エアコン、結露が起こりやすい窓などで発生しやすくなります。

<黒カビの危険性は>

カビ毒となる菌類ではないので、カビ毒による人体への害はありません。
ただし、増殖によって発生するカビの胞子を吸い過ぎると、
喘息やアレルギーとなることがあります。
よって、できれば黒カビを見つけたらこまめに駆除することをお勧めします。

<黒カビへの対策は>

〇こまめな掃除
〇天井のチェック
〇湿度が長時間80%以上にならないようにする
〇黒カビを発見したら、アルコールや塩素系漂白剤で除菌する
〇晴れの日に窓を開けて換気し、雨の日は窓を閉め、扇風機などで空気を循環させる。

だそうです。

以下に、厚生労働省が、仮設住宅にお住まいの方へ
わかりやすいカビ対策をあげていたので参考にされてください。
自分の家も湿気が溜まりやすい場所にこころあたりがあるので、
怪しい場所はチェックをして、黒カビを見つけたら、塩素系消毒液で駆逐して、
アレルギーにならないよう、気を付けたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは、「銅」です。
なぜなら、前回、亜鉛について調べていて、
過剰の亜鉛を摂取すると銅の吸収が阻害され、貧血になることが分かったからです。
しかし、銅がなぜ貧血につながるのか思い当たりません。
なので、今回は、「銅」について調べてみました。
<銅は>
成人の生体内に約80㎎存在し、
その約50%が筋肉や骨
約10%が肝臓の中に分布しています。
また、約10種類のタンパク質と結合することがわかっており、
酵素としての働きがあるそうです。
<主な銅の体の中での働きは>
〇チトクロムCオキシダーゼになり、エネルギーを生成する
〇セルロプラスミンになり、鉄の代謝を行う
〇神経伝達物質の生産を行う
〇SOD酵素(スーパーオキシドジスムターゼ:活性酸を消去する酵素)になり活性酸素の除去を行う  など
以上のように、生物の基本的な機能に関与していることがわかっています。
<厚生労働省の推奨する摂取量は>
18~74歳の男性の場合→1日あたり0.9㎎
75歳以上の男性の場合→1日あたり0.8㎎

18歳以上の女性の場合→1日あたり0.7㎎  だそうです。

ただ、1日10㎎を12週間継続しても、異常が無かったそうで、
「とりあえず、摂取する量は、1日10㎎よりは少ない量を摂取しましょう。」という事になっているようです。

なお、研究報告では、
銅欠乏が、貧血、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症を引き起こすことが分かっています。
一方で、
銅の過剰摂取によって、過剰な銅が、活性酸素の生成を促進してしまい、
酸化ストレスによって、肥満、高血圧、糖尿病、心不全、腎不全を悪化させているのではないか?
という報告もあります。

なにごとも、適量が大切のようです。
ちなみに、銅が摂取しやすい食品は、
〇魚介類(特に軟体動物:タコやイカなど)
〇肉類(特に肝臓:レバーなど)
〇豆類(きな粉や大豆など)
これらの食品に多く含まれているようです。
以上、銅について調べてきましたが、
何気なく十分な量を食事から補っていたためか、
銅がエネルギーの産生や、赤血球の酸素を運ぶたんぱく質のヘムの合成に関与しているなど、
意外と大切なミネラルだったんだなぁと驚きました。
とりあえず、たこ焼きを食べて銅を増やして、
貧血にならないように気を付けたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

お詫び

先日よりホームページが閲覧しずらい状態になっていました。
管理をしている薬剤師が、SSL(ホームページの身分証明書)の更新方法を知らず、
SSLの更新をおこたったため、閲覧できなくなったようです。
ご不便をおかけしました。
必死にSSLの取得をし、再度閲覧できるところまで復旧ができましたので、
今までどうりご愛顧いただけると幸いです。
本当に申し訳ありませんでした。

野村クリニックの薬剤師より

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは、「亜鉛」です。
なぜなら、亜鉛はけがを治す無機塩類であると聞いたからです。
しかし、なぜけがを治すのかいまいちピンときません。
なので、今回は「亜鉛」について調べてみました。

<亜鉛は>

人体に必要なミネラルの一種で、
成人の体内に約2g含まれています。
タンパク質の合成に関与しているため、
ほとんどは筋肉と骨に含まれていますが、皮膚、肝臓、すい臓、前立腺など多くの臓器に存在し、
さまざまな酵素の構成要素となっています。

<主な亜鉛の体の中での働きは>

〇タンパク質を合成する。
〇DNAの合成をする。
〇新しい細胞の必須ミネラルである。
〇活性酸を除去する酵素の構成成分の一つである。
〇味覚細胞のタンパク質の構成成分である。
〇免疫を教育する胸腺を維持する。
〇マスト細胞からのヒスタミン等のケミカルメディエーターの分泌を促進する。

などがあるそうです。

<厚生労働省の推奨する摂取量は>

健常者の場合、
成人男性なら→1日あたり11㎎
成人女性なら→1日あたり8㎎
14~18歳の男性なら→1日あたり11㎎
14~18歳の女性なら→1日あたり9㎎  だそうです。
詳細は厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』eJIMが作っている表を参考にしてください。
ちなみに、どんな食べ物に多いのかについてですが、
牡蠣が一番最適だそうです。
それ以外だと
〇赤みの肉
〇鶏肉
〇魚介類
〇朝食用のシリアル類
が亜鉛を多く含んでいるそうです。
また、
〇豆類、ナッツ類
〇全粒の穀物
〇乳製品
これらもある程度亜鉛を摂取できる食べ物だそうです。

以上、亜鉛について調べてきましたが、
タンパク質を作るのに必要なミネラルだったので、
傷を治すだけでなく、免疫を維持するのにも必要だったり、
味を感じる味蕾を守るためにも必要なミネラルだったことが分かりました。
やはり亜鉛も、毎日しっかりと摂取した方がいいみたいです。
なので、牛乳をしっかり飲んで、時々シリアルも食べようと思います。


なお、余計なことかもしれませんが、
亜鉛を含んでいるサプリなどを使って、長期的に亜鉛の過剰摂取を行った場合、
亜鉛が多すぎて銅が吸収できず、銅欠乏症になり、腕や脚にしびれや脱力感を含む神経学的異常を起こすなど、あまり好ましくないことが報告されています。
安易にサプリを使うのではなく、できるだけ食事から摂取した方がいいそうです。
ですので、サプリを使う場合は、長期に使い続けるのではなく、土日はお休みにするなどの休薬期間を置くことをお勧めしておきたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは、「鉄」です。
なぜなら、鉄は国民病と言われるほど、日本人に足りてないミネラルであると聞いたからです。
言われてみれば、「鉄が入っている食べ物を何か食べていますか?」と聞かれても即答できません。
なので、今回は「鉄」について調べてみました。
<鉄は>
人体に必要なミネラルの一種で、
赤血球のヘモグロビンに多く存在する金属です。
なので、不足すると貧血を起こします。
成人の体内に約3~5gが存在し、
そのうち70%が赤血球のヘモグロビンと筋肉のミオグロビンに存在します。
残り30%については、肝臓や骨髄、筋肉などに貯蔵されている貯蔵鉄として貯蓄されています。
<鉄の体の中での働きは>
〇トランスフェリンとなって、鉄を体内へ輸送する。
〇フェリチンとなって、鉄を体に貯蔵する。
〇ヘモグロビンとなって、酸素を運搬する。
〇シトクロムP450(CYP)となって、体の毒素を分解したり、服用した薬が薬効を示すように加工する。
〇シトクロムCオキシダーゼとなって、エネルギーを作り出す。
〇カタラーゼとなって、体がエネルギーを作るときにできる過酸化水素によって、遺伝子が傷つけられないように、過酸化水素を水と酸素になりやすくする。

などが考えられています。
<厚生労働省の推奨する摂取量は>
健常者の場合、
18~74歳で男性なら→1日あたり7.5㎎
75歳以上の男性なら→1日あたり7.0㎎
18~64歳で女性なら→1日あたり6.5㎎
65歳以上の女性なら→1日あたり6.0㎎  だそうです。
ただし、女性の場合月経の有無で摂取量が変わりますので、
詳細は厚生労働省が作っている表を参考にしてください。
ちなみに、どんな食べ物に多いのかについてですが、
非ヘム鉄とヘム鉄という状態で食べ物に含まれているそうで、
野菜や卵、牛乳などに非ヘム鉄が
レバー、赤み肉、赤み魚などにヘム鉄が含まれています。
ヘム鉄の方が吸収されやすい鉄という事が分かっていますが、
実際には非ヘム鉄もヘム鉄も含まれた食事を毎日行っているので、
どちらか片方に食べ方を集中させるよりも、
食事全体の鉄分の15%が吸収されることが分かっているので、
1日の食事のメニューの内容が、自分の摂取の推奨量の7倍くらい鉄が含まれているかを気にするといいようです。
なお、吸収されにくい非ヘム鉄ですが、ビタミンCによってヘム鉄になるため
小腸から鉄が吸収されやすくなるそうです。
なので、食事の後の、フルーツはどうやら鉄の吸収を良くしてくれる働きもありそうです。
以上、鉄について調べてきましたが、
体の代謝や解毒の力を維持するためにも、毎日しっかりと摂取した方がいいみたいです。
なので、食後のデザートを美味しくほおばることで、
より効率的に鉄が吸収できるようにしてみようと思います。
なお、余計なことかもしれませんが、鉄を含んでいるサプリなどを使って、鉄の過剰摂取となった場合、
消化器症状の嘔吐、下痢、腹痛などが6時間以内に起こり、2~5日で肝不全や低血糖が起こることがあります。
食事からの摂取であれば、このようなことは起こらないことがわかっていますので、
安易にサプリを使うのではなく、できるだけ食事から摂取した方がいいそうです。
ですので、サプリを使う場合は、「しっかり摂取量の計算をすること」をお勧めしておきたいと思います。
以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

コロナ感染症が感染症法第5類扱いとなり、地域の感染者数が分からなくなりました。
感覚的には、少しコロナの方が増えてきているきがします。
感染拡大を少しでも抑えられるように、地道な感染対策を続けていこうと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは、「カルシウム」です。
なぜなら、最近牛乳を飲むことが多くなったからです。
牛乳は、カルシウムが入っていて体にいいとは聞きますが、
カルシウムが入っているとなぜ体にいいのか疑問に思ったからです。
なので、今回はカルシウムについて調べてみました。
<カルシウムは>
原子番号20番の元素であり、アルカリ土類金属に属する金属元素のひとつです。
人間にとっては必須元素(ミネラル )にあたる物質なので、
人間の構成成分として成人男性(約60キロぐらい)の約1キロ分を占めるほど体にたくさん存在しています。
そのうち、99%はヒドロキシアパタイトとして骨と歯に存在し、
0.9%が組織細胞の中に
0.1%が体液の中に存在しています。
<カルシウムの体の中での働きは>
〇歯や骨を作る材料として使われているため、骨粗鬆症の方の症状を改善する。
〇筋肉の収縮に不可欠な物質であるため、カルシウム欠乏による痙攣を予防する。
〇腸管でシュウ酸と結合しシュウ酸カルシウムとなって便として排泄されるので、
尿路までシュウ酸が到達しない為、尿路結石をある程度予防すると考えられている。
〇胎児の骨の成長や骨密度の上昇を促す。
などなど、確かに体によさそうな働きをしていることが分かりました。
<厚生労働省の推奨する摂取量は>
健常者の場合、700㎎
骨粗鬆症の方の場合800㎎を推奨しています。

これは、カルシウムが、便や尿として体外に排出される物質であるため、
カルシウムを補う必要最低限の摂取量として設定されているそうです。

ちなみに、牛乳200㏄(コップ1杯ぐらい)で、220㎎ぐらいだそうです。
4杯ぐらい飲めば、最低摂取量はクリアできそうですが、
どうせなら、ヨーグルトとかチーズでとるとより効率的に摂取ができそうです。
また、ビタミンDやガゼインホスホペプチドによって
カルシウムの吸収を促進し、尿からの排泄を抑制するそうです。
日光にあたるとビタミンDが活性化して効果的とのことなので、朝に散歩して日光浴をするといいかもしれません。
以上、カルシウムについて調べてきましたが、
何かいいことがあるというより、カルシウムが無いとまずいことが起こるので、毎日しっかりと摂取した方がいいという事みたいです。
なので、牛乳をとりあえず飲みながら、日光を浴びて、ビタミンDを活性化して、
より効率的にカルシウムが吸収できるようにしてみようと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日のコロナ感染者数の発表が先週とくらべ増加しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が0人でした。
今回の発表は7人でした。(※R5.5.3現在)

残念ながら、増加してしまいましたが、一桁代を維持しています。
このまま、感染拡大につながらないように、できることをできる限り続けていこうと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは、「マグネシウム」です。
なぜなら、マグネシウム多めの食生活だからです。
マグネシウムといえば、酸化マグネシウムという薬は、
胃酸を中和したり、便通を良くしたりする目的で使用されるお薬です。
が、そのマグネシウムをこんなに食べて大丈夫なのだろうか?と
ふと気づいて、不安になったのです。
今日は割と体の中にたくさんあるのに、あまり知られていない
「マグネシウム」について調べてみました。
<マグネシウムは>
化学元素番号12番のアルカリ土類金属に分類される物質です。
「にがり」なんかに多いと言われています。
生体内では約50%~60%がリン酸塩や炭酸塩として骨に沈着しており、
残りの約40%は筋肉や脳、神経に存在しています。
この40%が多くの酵素を活性化して生命維持に必要なさまざまな代謝に関与しています。
主に小腸で吸収され、腎臓で排泄されます。
腸管からの吸収は、ビタミンDによって促進、カルシウムやリンによって抑制されます。
食事による過剰症の報告はありません。
とのことです。

難しい、、、
要するに、いろいろな体の機能に関与している物質だという事だと思います。
とりあえず、食べ過ぎて悪いことが起こることはないようです。
なので、マグネシウムの働きについても調べてみました。
<マグネシウムの働き>
300種以上の酵素の働きを助けており、
エネルギー産生機構
栄養素の合成・分解
遺伝情報の発現
神経伝達
筋肉の収縮制御
血管の拡張
血小板の凝集抑制 などもあります。
とのことでした。

以外に重要な働きをしていました。

ちなみに欠乏症になると、
不整脈が発生して、長期になると虚血性心疾患や動脈硬化のリスクが上昇するそうです。
そのほか、吐き気、精神障害、筋肉のけいれんがあるそうです。
生活習慣病への関与も研究中だとか

過剰症になると、
下痢、また、マグネシウムを含んだ薬剤などを医師の指示を無視して大量使用した場合では、血圧低下、吐き気、心電図異常、などがあったそうです。
とはいえ、食事程度ではあまり害がなさそうでなによりでした。
ちょっと、マグネシウムを使ってみたくなったので、マグネシウムを多く含む食品についても調べてみました。
<マグネシウムを多く含む食品には>
あおさ
あおのり
わかめ
てんぐさ などなど

海藻だけになりました。
一応、魚介類や穀物、野菜類、豆類に多いそうですが、、、

とにもかくにも、多いのが海藻だったので、インスタントお味噌汁を買ってきて、
マグネシウムを補充し、ちょっとけだるい1日を改善してみようと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。