薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて増加しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が63人でした。
しかし、今回は143人に増加しています。(※R4.12.7現在)

ここまで新規感染者数が増えてしまうと、
コロナの感染再拡大という、危惧していたことが始まったのではないかと考えてしまいます。
しかし、いろいろな方々の協力によって、インフルエンザとの同時流行は今のところ防げているようです。
できる限り、感染を広げないように、日々の地道な感染対策を頑張っていきたいと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「漢方の風邪の世界」についてです。

寒くなって、免疫が衰えやすい時期です。
風邪かな?と思っても、まだ病院に行くほど辛くないから、大丈夫。
風邪は熱が上がれば治るからもう少し頑張れる。
日本人ならではの勤勉な考え方ですが、ぜひすぐに受診することをお勧めします。

ですが、受診できない状況もあると思います。
なので、今回はセルフメディケーションの観点から、
どんな風邪にどんな漢方が主に勧められるか、どうなったら諦めて受診するか、について調べました。
調べましたが、、、漢方を使って医療機関に受診できそうになったら、
できれば悪化する前に受診してほしいと願っています。

田舎薬剤師程度の知識ですが、
漢方の風邪には、
六病位という考え方がよく適用されます。
太陽病(寒気、頭痛が出現する)
少陽病(食欲がなくなる)
陽明病(高熱がでる)
太陰病(下痢をして、体が冷える)
少陰病(すぐ疲れ横になりたがる)
厥陰病(重篤な状態になる)
これは、傷寒論という治療学書に書いてある「風邪がどのように悪化していくか」の順番だそうです。

陽病は、自己の免疫が優位な状態のことのようで、
基本的に新陳代謝が上がるような漢方薬をお勧めされます。

太陽病(寒気、頭痛が出現する)については、
葛根湯を中心に、麻黄湯や桂枝湯がお勧めされます。
いわゆる、桂枝麻黄剤といわれる漢方です。
中心となる桂枝(つまりシナモン)のケイヒアルデヒドによる解熱作用と、
麻黄に含まれるエフェドリンで、アドレナリン受容体を刺激して、体温の上昇や気管支の拡張を行う。
というレシピになっているようです。
また、甘草にはグリチルリチンが含まれているため、糖質コルチコイドを増加させ、一時的な免疫の活性化も行っていると考えられます。

少陽病(食欲がなくなる)については、
小柴胡湯を中心に、柴胡剤をお勧めされます。
これは、中心となる柴胡に含まれるサイコサポニンがステロイド骨格も持つため、ステロイドのように体内で色々な作用をすることと、
同じく中心となる黄芩に含まれているバイカリンが、抗アレルギー作用を示すことで、ヒスタミンによる炎症や食欲の低下を抑えているようです。
(※ ただし、黄芩は間質性肺炎を起こすのではないかという報告もあるため、肺炎が怖いと言われているコロナが蔓延している現状では、リスクを減らすためにも、今はあまりお勧めしたくないと考えています。)
また、甘草も含まれているので、糖質コルチコイドを増加させ、一時的な免疫の活性化も行っていると考えられます。

以上、たいていの場合は、このどちらかで治癒します。

もし、陽明病(高熱がでる)が起こったら、、、
セルフメディケーションでどうにかなる段階ではないので、医療機関を受診してください。
つまり、陰病になると免疫が病原体に負けそうになる状態なので、
例え漢方で治療するとしても、使用する漢方も難しくなるので、漢方の専門家にお願いするしかなくなります。

色々調べてきましたが、
やはり、自己判断で薬を選ぶのは悪化するリスクが大きすぎるので、
医療機関に行く元気を取り戻すために使う程度で、
医療機関に行く元気を取り戻せたら、医療機関に早めに受診するのが一番安心できると思いました。

今回のテーマの結論は、漢方の風邪の世界ですら、
薬効のある物質が複雑に絡まっていることを知り、
「もっと勉強してればよかった」
と、不勉強を嘆く今日この頃な感じです。
(ガックシ、、、、)

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて増加しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が56人でした。
しかし、今回は63人に増加しています。(※R4.11.30現在)

遂に、第八波の入口に来てしまったのではないかという考えがよぎりましたが、
来週は減少してくれていることを祈りながら、感染対策をしっかりしていこうと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「免疫を元気にするにはどうすればいい?」です。

最近寒くなってきて、風邪をひきやすい時期に入りました。
インフルエンザの流行期は12月から3月にかけてですし、
コロナの第八波のピークは1月ごろになるだろうと言われています。
ということは、「今年の冬は感染力が強いウイルスが多そうだなぁ」と考え、
「すぐに感染対策を!!」と思ったのですが、
どんなに感染対策をしても、
「体が弱って、免疫が働けなければ容易に感染してしまうのでは?」と考えたからです。

とはいえ、免疫って何でしょう?
<免疫とは>
体の異物に対する防御機能のことです。
難しいことが複雑に絡まっているので、
大雑把に考えると、
「自然免疫担当の体を守る細胞」が異物(細菌やウイルスなど)を直接除去します。
「解析担当の細胞」が除去の間に異物をつまみ食いして、解析して情報を獲得免疫に伝達したりします。
「獲得免疫担当の細胞」が解析担当の情報をもとに、より効率的に異物(細菌やウイルスなど)を無害化し、異物の情報を記憶します。
という感じになると考えられています。

なので、ワクチンを打って、異物もどきを体に入れることで「獲得免疫の細胞」に異物を記憶させると、
本物のコロナが来ても、はじめから効率的に無害化することができます。
なので、今年は2019年ぶりにインフルエンザが流行しそうなので、「獲得免疫担当の細胞」がインフルエンザのことを忘れていないか気になります。

脱線しましたが、結局免疫を元気にするにはどうすればいいのか調べてみました。
〇乳酸菌飲料やヨーグルトで腸内細菌を整える
免疫細胞の7割は実は腸にいると考えられています。
なので、腸内細菌を整えると、消化管の粘液部分での抗体を作る力が増加するそうです。
乳酸菌飲料やヨーグルトを下痢にならない程度に摂取すると効果が期待できそうです。

〇お茶を飲む
お茶に含まれている、ポリフェノールやカテキンといった物質が、免疫などに作用して
抗炎症作用や抗菌作用など、色々な人間にメリットのある作用があることが分かっています。

〇体を温める。
免疫が正常に働く体温は、約36.5℃だそうです。
そこから1℃上昇すると、個人差がありますが、最大5~6倍ほどに激しく働くと考えられています。
逆に、1℃低下してしまうと、36.5℃のときの、30%ほどしか働かなくなるそうです。
冬の間は、ちょっと厚着してみるのも感染対策の一計かもしれません。

〇ストレスはこまめに発散
ストレス、つまり、心理的や肉体的な強い刺激を体に与えると、
糖質コルチコイドいわゆるステロイドが分泌されやすくなることが分かっています。
このステロイドが慢性的に高い状態を維持してしまうと、免疫が抑制されて免疫の働きが悪くなることも分かっています。
よって、どんな人でもストレスを受けることは多いと思いますので、
ストレスを感じたら、こまめにリラックスして、ステロイドの分泌を抑えることをお勧めします。

こんなところでしょうか、、、、

免疫を元気にする方法は、たくさんありそうですが、
できることを、できるだけやることが一番だと思います。
とりあえず、炬燵に入って、あったかいお茶を飲みながら、ヨーグルトを肴にして、和むテレビかユーチューブをみて、免疫力を上げたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて減少しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が65人でした。
しかし、今回は56人に減少しています。(※R4.11.23現在)

減少したとはいえ、50人以上の感染者が出ていることから、第八波は確実に近づいていることが考えられます。
ワクチンを打つなど、感染対策をしっかりして、第八波への準備をしていこうと思います。
こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「ヒトRSウイルス」です。

なぜなら、人間は、寒暖差が大きい季節のため免疫が弱くなっているのに、
ウイルスは、気温が低くなり、湿度が下がると夏に比べより遠くまで感染できるようになっているため、
熱を出す子供さんが多いからです。
つまり、今回調査したウイルスは、子供がかかりやすいという特徴があります。
<ヒトRSウイルスとは>
※野村クリニック薬剤師作のRSウイルスの絵
上気道感染を起こすウイルスです。
特に冬季に、乳幼児や小児が最も感染しやすい呼吸器系ウイルス感染症を起こします。
感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

<ヒトRSウイルスに感染すると>
発熱を伴う鼻炎や、咽頭炎をおこします。
全身症状に広がることはあまりありません。
小児の場合は、
数日間発熱や鼻水が続いたあと、
たいていの場合は治るのですが、一部悪化する場合があります。
ただし、1歳以下の子供(特に6ヶ月未満)は
重症化し肺炎などを起こすことが報告されていますので注意が必要です。

このウイルスの感染による免疫は、
不完全になることが多いため、再感染を繰り返します。
しかし、感染するたびに、体が作る抗体の量が増え、症状が軽くなることが分かっています。
よって、年長児や成人がかかるころには、鼻かぜ程度で終わることが多いそうです。

ちなみに、1歳までに半数が感染し、2歳までにはほぼ全員が感染しているそうで、
以外にポピュラーな感染症でした。

<このウイルスに対する対策は>
医療機関的には、ワクチンはありません。
たいていの場合は、対処療法を行うしかないのが現状です。
手洗い、うがいといった基本的なことをすること
1歳未満の乳幼児が感染をしたら、迷わずに一度は小児科に受診することをお勧めします。

<なお、1歳未満の乳幼児は>
以下の条件に当てはまる場合、RSウイルスに感染し重症化しやすいので特に注意してほしいと思います。
・早生児(37週未満)
・低体重児(2500g未満)
・男児
・兄弟姉妹や双子など同胞の存在
・7人以上の同居家族がいる
・妊娠中の喫煙歴
・受動喫煙
・アレルギー疾患の家族歴
・人工乳(スキンミルク)のみの授乳
・託児所・保育所の利用
・乳幼児喘息

現在は、重症化しても、抗体製剤が存在します。
上記の条件に該当する場合は
抗体製剤を使うことができる産婦人科、小児科の確認をしておくことをお勧めします。

なんか、凄くまじめな記事になりましたが、
大人にはただの風邪なので子供にうつさないよう気を付けたいと思います。
「新お父さん、お母さんには頑張ってもらいたいなぁ」と思いながら、
日々の子育ての大変さを垣間見た気がします。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて増加しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が38人でした。
しかし、今回は65人に増加しています。(※R4.11.16現在)

日本医師会は、第8波が始まったという認識を示したそうです。
主流の株がBA5やBA4になるのか、BQ1になるのか今後の状況に注意を払いつつ、
感染対策を頑張りたいと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「ノロウイルス」です。

なぜなら、そろそろ牡蠣小屋で、牡蠣を食べれる季節になってきたからです。

とてもクリーミーな味の牡蠣なのですが、生のまま食べるとノロウイルスに感染する方がいます。
なので、事前に「ノロウイルス」について調べていみました。

<ノロウイルスとは>
※野村クリニック薬剤師作のノロウイルスの絵
感染性胃腸炎を起こすウイルスです。
このウイルスは年齢を問わず、大人にも子供にも感染します。
冬季に集団感染することが多く、学校や老人施設での集団発生の原因にもなっています。
また、迷惑なことに、人間にしか悪さをしない為、海中で牡蠣などの2枚貝によるウイルスの濃縮が行われることが分かっています。

<ノロウイルスに感染すると>
24時間から48時間の潜伏期間の後、
症状として、
突然の嘔吐、下痢、腹痛、発熱が起こります。
ただし、脱水による重症化や38度を超える発熱が起こることはまれで、
通常1日~3日で症状は回復します。

厄介なのは、感染し発症した後、ウイルスに対する免疫は短期間で消失すると考えられており、
感染後、糞便中に3~7日間ウイルスが排出されることが分かっています。
つまり、排出されたウイルスがヒトからヒトへ感染することが一番厄介です。

<よって、ノロウイルス感染症に対してできることは>
ウイルスに対して直接的に影響を与えるような、有効な治療薬やワクチンはありません。
特にノロウイルスは
アルコールに強く
塩素にも強いため、
1000ppmの次亜塩素酸(0.1%の次亜塩素酸)での消毒や
85℃以上で1分間の加熱が推奨されています。

以上の事から、対策は
二枚貝(牡蠣など)を調理した道具は、使用後に沸騰したお湯に1分ほどつけておく
二枚貝(牡蠣など)に触れた手は、必ず流水で洗い流す。
トイレに行ったら0.1%次亜塩素酸で消毒をする。
といったことになると思います。

牡蠣が美味しくなっていく季節です。
我慢をするのではなく、食べたらちゃんと対策をして、今年も旬の味覚を楽しみたいと思います。

以上薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数の発表が先週と比べて減少しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が50人でした。
しかし、今回は38人に減少しています。(※R4.11.9現在)

減少したことはいいことなのですが、10月26日にお伝えした32人より増えているのが気になります。
第8波が来るのをできるだけ防げるよう、感染対策を頑張っていこうと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

だんだんと寒さが厳しくなってきました。
風邪症状になる方、血圧が高くなる方、寒さの影響で色々な方が病院に来られています。

なので、今回は風邪の中でも一番多いと考えられている。
「ライノウイルス」について調べてみました。

<ライノウイルスとは>
※野村クリニック薬剤師作のライノウイルスの絵
秋から春にかけて起こるかぜ症候群の病因ウイルスの一つです。
成人の風邪の30%~50%を占めていると言われています。
酸に対する抵抗性が弱く、
増殖しやすい温度が33度と低いです。
よって、このウイルスのシリーズは腸に感染しやすいタイプなのですが、
胃酸で感染性を失いやすいので、
基本的に上気道に感染するという特徴があります。

なので、
<ライノウイルスによって引き起こされる症状は>
鼻炎などの上気道(鼻やのど)に感染しておこる症状を起こします。
つまり、
咳
鼻水
のどの痛み などです。

<ライノウイルスへの対策は>
現在効果的な予防法や治療法はありません。
出てくる症状を治すだけで、自然治癒力にお任せします。

なぜなら、このウイルス100種類以上の似てるけどどこか違うウイルスが存在するため。
一度、病気になっても、また違う型で病気になるということが起こってしまうウイルスだからです。
コロナっぽいですね。

ただ、何もできないのかというとそういうわけではありません。
<対策1>
増殖しやすい温度が33度なので、
体を温めて、のどや鼻の温度を高い状態に維持できれば、
ウイルスの増殖による感染の拡大を防げます。
よって、運動をすることで体温を高めに維持することをお勧めします。

<対策2>
また、粘液などに分泌される抗体のIgAが感染を防ぐのに役に立つそうです。
乳酸菌のような、腸内細菌を整えると、このIgAが増加するそうなので。
腸内細菌が整うように野菜を食べることをおすすめします。

<対策3>
また、IgAが働きやすいように、
鼻やのどの粘液を増加させておくことも対策になると思います。
タンパク質(肉や魚など)と食物繊維(野菜など)を
同時、または交互に摂取することで、粘液(ムチンなど)を増えるそうなので。
食事のときは、肉・魚だけ、野菜だけで食事を終えるのではなく、
毎食、どちらも食べることをお勧めします。

以上のような対策もすることができると思います。

なにはともあれ
風邪はひかないのが一番です。
コロナの感染も危惧されているので、
手洗い、うがい、マスクという基本的な対策はできる限りしていきたいなと思いました。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数が先週と比べて増加しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が32人でした。
しかし、今回は50人に増加しています。(※R4.11.2現在)

第8波が迫ってきていると聞いているので、感染拡大を少しでも防げるように、
これからも感染対策を頑張っていきたいと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「風邪」です。

最近、「○○さんが、熱が出てお休みらしいよ」とか、
「寒気がするから、風邪を引いたかもしれん」などという話をよく聞くようになりました。
よく聞きはするのですが、そもそも風邪とはいったい何なのでしょうか?

今回はこのことについて、考えてみます。

<風邪とは>
様々なウイルスや細菌などによって引き起こされる、上気道(鼻・のど)の炎症であり、
ほとんどの場合、ウイルスが原因の感染症であると考えられている。
とのことです。

つまり、主にウイルスが鼻やのどで炎症を起こすために起こるのが風邪という事になります。

確かに、鼻水やくしゃみ、咳が出るので納得です。
しかし、腑に落ちないことが一つあります。
寒気です。
のどや鼻の炎症なら、なぜ体が寒気を感じる必要があるのでしょう。
このことについても調べてみました。

<寒気の原因は>
実は、脳にあるそうです。
どのようなメカニズムなのかというと、
ウイルスの侵入を許したことを感知した脳が、
免疫を活性化するために、体を温めようとして
脳の視床下部という部分に「体温を〇〇度に!!」という指令を出すそうです。
そうすると、感覚的に普段の環境が「寒い!」と感じるようになり、
この感覚が「悪寒」と表現されるそうです。
例えば、「体温38.5度に!!」という指令をだすと
普段の体温が36.5度ぐらいだった場合、2度ほどの温度差の寒さを感じるというような感じのようです。

よって、これまでの事から風邪対策を考えると
<鼻やのどのウイルスや細菌の数を減らすためには>
〇うがいをして、水で洗い流して数を減らす
〇手を洗って、食べ物にウイルスや細菌をつけない
〇マスクをして、人間同士でウイルスや細菌を共有しない
〇部屋を掃除して、ウイルスや細菌が付着しやすいホコリなどを定期的に取り除く

<寒気対策として>
〇普段から体を温めて、免疫を普段より活性化させておく。

といったことが考えられると思います。

寒さがだんだん厳しくなって、
空気も乾燥してきています。
季節がらウイルスや細菌が、より遠くへ遠出しやすい環境になってきているので、
埃だらけのカーペットやベット、布団でいびきをかいて寝たりせずに
「しっかり風邪対策しないといけないな」と反省しています。
(、、、、、がんばろ、、、)

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

延岡の水曜日の感染者数が先週と比べて減少しています。
前回お伝えした延岡の新規感染者数の人数が82人でした。
しかし、今回は32人に減少していました。(※R4.10.26現在)

第8波が迫っていると聞いているので、少し安堵しつつ、これからも感染対策を頑張っていきたいと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回のテーマは「血圧について」です。

最近、寒くなってきたからか、
「血圧が高くなって下がらなくなった。」
「薬の効きが悪くなった。」
「血圧が下がらなくて眠れない。」 などの話をよく聞きます。

なぜ、この時期は「血圧が上がり始めるのでしょうか?」今回はこのことについて考えてみたと思います。

血圧が上がる原因は様々なので、特に昔から話題に出る原因について考えると、
〇血液中のナトリウムの濃度が高い
という原因が一番有名だと思います。

<この原因がなぜ血圧をあげるのかというと>
実は、ナトリウム濃度が水を蓄える性質があるため
血管に存在する血液が多くなるために血圧が上がると考えられています。

つまり、血液のナトリウムが濃ゆくなると
体のいたるところから水を奪うので、
血液が血管の壁を押す力(血圧)が大きくなる。という事のようです。

よって、この時期、寒くなるので、
暖かくて美味しい鍋など、
わりと塩分(ナトリウム)の濃ゆい食べ物を食べたくなるのに、
ナトリウムを外に出す汗は、出てきにくくなるので、
季節がら、体にナトリウムが溜まりやすいのが原因でないかと考えられます。

<これに対する対策は>
やはり、ナトリウム(塩分)を食べる量を減らすことが近道になります。
カップラーメンの一番おいしいスープをシンクに捨てるとか、
晩酌のおつまみは、少量で我慢するとか、、、、
とにかく、体にナトリウム(塩分)を足さないことが対策になると思います。

「しかし、それはキツイ、できれば違うことで何とかならん?」という方
あまり摂取制限より効果があるわけではありませんが、汗として出してみませんか?
つまり、入浴や運動です。

特に、最近は肌寒いので、汗が出にくい環境になってきています。
ですので、オススメは、
入浴の前に自分の体温をピピッと測り、
その温度の+2~+3℃のお湯に
20分~30分ほど浸かって深部体温をあげることです。
この20~30分がわりと長いので、
スマフォを持ち込んでいじったり、
読書をしたり、
歌を歌ったりすると
割とあっという間に時間が過ぎていたりします。
※のどが渇くこともあるのでナトリウムの入っていない飲み物を持ち込んでもいいかもしれません。

次に運動です。
朝に激しい有酸素運動や無酸素運動をしてもいいのですが、疲れ果てた体でお仕事は大変だと思います。
夜、寝る前あたりにするのが妥当だと思いますので、
オススメするのであれば、
寝る前3時間前あたりに
<有酸素運動である>
〇ジョギング
〇(ちょっと小走りの)ウォーキング
<無酸素運動である>
〇筋トレ(腹筋、背筋、プランク、腕立て)
のいずれかをジワリと汗が出る程度で行うといいと思います。

ここでワンポイントアドバイスするとすれば、
毎日ジョギング(有酸素運動)や毎日筋トレ(無酸素運動)をするのではなく、
1週間のうち
月・水・金はジョギング(有酸素運動)
火・木は筋トレ(無酸素運動)
土日は筋肉お休み日
のように入れ替えながらすると膝などの故障を防げて長く続けられると思います。

自分も健康診断の結果とにらめっこしながら、
ナトリウムと闘っていこうと思います。(タンパク量も含めて)

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

 延岡におけるコロナの新規感染者数が82人との報告が上がっています。(※R4.10.19現在)
前回は72人とお伝えしているので、微妙に増えていて不気味な感じがします。
国内旅行の奨励や、外国の方の来日も増えているので、感染対策をしっかりしていきたいと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今日のテーマは「血圧が上がるとき」です。

なぜなら、寒くなってきたからです。
遂に、半袖は辛くなって長袖を引っ張り出してきました。
秋から冬の気候に少しずつ置き換わっている気がします。

そんな、寒い気候になると、必ず、お風呂場やトイレで倒れる方や、
オシャレをするために寒さを我慢して、血圧が普段より跳ね上がる方がおられます。

普通の生活をしているだけなのに、なぜ血圧が上がるのでしょうか?
今回はこのことについて、考えてみようと思います。

実は、当たり前のことでもあるのですが、、、、
そもそも、人間は寒いと熱が体から逃げるのを抑えようとします。
このメカニズムは、
「交感神経を活性化させることで、皮膚に近い血管を収縮させます。
つまり、血管を収縮して血圧をあげることで、
血液が熱を放熱してしまう皮膚表面近くにおいて、血液が流れる時間を短くさせることができるので、
体から熱が放出されるのを防ぐことができる」という仕組みになります。
体を外界から守る人間の基本的な反応と言っていいと思います。

しかし、この仕組みは場合によって体に害を与える現象となります。
それが、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞などが起き突然死してしまうヒートショックという現象です。
この現象は温度差が10度以上あると起こるそうです。

例えば、お風呂が40℃のとき、その日の気温がほとんどの人が寒さを感じる気温16度であった場合、
温度差が24℃もあることになります。
ヒートショックが起こってもおかしくない状態と考えられます。

けれど、お風呂は生活の一部ですし、トイレは生理現象です。
また、ちょっとしたオシャレで薄着になっただけなのに血圧が上がるなんていただけません!!

よって、それぞれの場合について、対策を考えてみました。

<お風呂の場合>
〇服を脱ぐお風呂場を温める
〇お風呂の温度をあまり高くしない。
〇ご飯を食べてすぐにはお風呂に入らない。

<トイレの場合>
〇トイレを温める。
〇トイレ体操をトイレでする。
〇ウォシュレットをつけて、トイレで力まないようにする。

<オシャレの場合>
〇たくさん着る
〇ホッカイロで温める

対策、、、、なのでしょうか、、、、
せめて、どのくらい服を着ていれば、何度ぐらいの温度に耐えられるか知りたくなったので調べてみました。
※厚着量の目安としてclo値を使っています。興味があれば参考にしてください。

「裸」(clo値=0)→気温30度ぐらいが適温
「半袖・半ズボン」または「Tシャツ・ショートパンツ」(clo値=0.3)→気温27.3度ぐらいが適温
「長袖・長ズボン」または「パジャマ」(clo値=0.5)→気温25.5度ぐらいが適温
「パジャマ・どてら」(clo値=0.6)→気温24.6度ぐらいが適温
「カーディガン・長袖・長ズボン」(clo値=0.7)→気温23.7度ぐらいが適温
「スーツ上下」(clo値=1.0)→気温21.0度ぐらいが適温
「長袖・セーター・ジャンパー」(clo値=1.56)→気温16.0度ぐらいが適温
「スーツ上下・コート」(clo値=2.0)→気温12.0度ぐらいが適温

だそうです。

このデータを逆に考えると、「長袖・長ズボン」を脱いで「裸」になると
温度差が30 – 25.5 = 4.5度の温度差が生じることになります。
つまり、「長袖・長ズボン」は4.5度分の温度を体に保ってくれると考えることができると思います。
こんな感じで、気温に合わせてオシャレを変えてみてはいかがでしょうか、、、、

なにはともあれ、寒い季節になりました。
寒さに負けないよう、体をしっかりあっためて、
平穏な血圧変化を維持したいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。


薬剤師のブログ

 延岡で報告されているコロナの新規感染者数が73名(R4.10.12現在)とのことでした。
寒さが少しずつ厳しさを増しているこの頃なので、風邪をひいて病院に来られる方も少し増えてきているように感じています。
コロナに感染して怖いと考えられている、細菌による肺炎にならないように。
体調管理をしっかりしていきたいと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。
今回のテーマは「糖」です。

なぜなら、栗がおいしい季節だからです。
マロングラッセにモンブラン、甘栗に栗ご飯、甘くておいしい季節になりました。

なのに、「血糖値が上がるから、我慢してね」と言われます。
なんでこんなおいしいものを
「食べたらいけない!」なんて言われるのでしょうか!!

今回はこのことについて考えてみようと思います。

「糖」が悪さをしている病気の代表として糖尿病がありますが、
特に2型糖尿病は、体の中でインスリンが細胞に対して反応しにくくなったために、糖を細胞へ移すことができないので、血液の中に糖があふれている状態です。
あまりよくない状態です。

しかし、考え方を変えて、
糖が多いという事は、すぐにエネルギーにできるものが、血液にあふれているのだから
体にとって良いことではないでしょうか。

実は、糖には糖化という反応があり、
これにより、
やわらかい食パンを焼くと固くなりひび割れるように、
血液に触れている血管の壁に炎症が起こることが分かっています。

つまり、イメージ的には、「糖によって血管がこんがり焼けてボロボロの状態になる」という状態なんだそうです。

このボロボロの血管のうち大きな血管では、ボロボロになった血管の隙間からLDLコレステロールが血管の内側に侵入して、最終的に動脈硬化を起こすと考えられています。
なので、糖が血液にあり過ぎるのは良くないことなのだそうです。

ちなみに、どれぐらい焦げているのかの検査値はHbA1cという値でわかります。
この値が6.0未満であれば、
「頑張って普通の血糖値を目指してください。」という目標の目安
この値が6.0以上~7.0未満であれば、
「普通の血糖値より合併症を予防しましょう。」という目標の目安
この値が8.0以上であれば、
「体が難しい状況なのでとりあえずHbA1c8.0未満を目指しましょう。」という目標の目安

になっているそうです。

ただ、個人差が大きい人間の体の中の話なので、
詳細については、かかりつけ医や専門医に相談するといいと思います。

対策としては、
「、、、、、、、食べすぎないことです。糖を。」
ですので、
食事の5分前に牛乳をコップ1杯飲んで、
5分間スマフォをいじったり、テレビを見てから
食事を開始することをお勧めします。

理由は、牛乳に含まれるL-グルタミンによってGLP-1の分泌を促すことができるので、
このGLP-1を介して満腹中枢を刺激し、満腹感を出すためです。
なので、刺激するまでの5分間という時間稼ぎのためスマフォやTVをお勧めしてます。

辛い、対策ではありますが、
自分もしっかり検査を受けて、
体の状態と相談しながら、
マロングラッセを心ゆくまで食べたいと思います。

以上、薬剤師の独り言でした。

薬剤師のブログ

 日中暑くて、長袖を着るとまだまだ袖をまくりたくなるような暑さを感じますが、夜になるとひんやりとして心地いい日々が続いています。
まさに、季節の変わり目なので、風邪をひかないように気を付けたいと思います。

こんにちは、野村クリニックの薬剤師です。

今回は、「脂質」についてです。

脂質といっても、いろいろな成分があります。
よく特定健診のときに「気を付けてくださいね」と言われるのは
〇コレステロール
〇中性脂肪(トリグリセリド)
なんてものがありますよね。

健康にいいからとサプリメントになっているのは、
多価脂肪酸のDHAやEPA
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
なんてものもありますが、これも脂質です。

ただ、特定健診で気をつけろと言われても、
「どれだけの量までならコレステロールを含むものを食べてもいいの?」と疑問になります。
今回これについて調べてみました。気になったので、、、

ですが、実は、調べてみましたが研究の結果「よくわからない」が結論のようです。

なぜなら、コレステロールは、
体内で糖からできるアセチルCoAを材料にして肝臓で合成されているからです。
なので、食事をしてコレステロールが摂取できない場合は、肝臓からコレステロールが作り出され、血液を介して体全体に送られるそうです。

まぁ、細胞を取り囲んでいる細胞膜の成分なので、体に足りない状態は生命にかかわるから当然なのかもしれません。

なので、いつもなら対策を考えるのですが、、、個人差が大きすぎて、対策になりません。
一応、厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2020年版)では、
できる対策は、統計的な調査の結果より、
脂質異常症の重症化予防の目的で、1日に200㎎未満にすることが望ましいそうです。
つまり、1日に卵1個とか、シュークリーム1個とか、牛肉肩ロースは200gとかになります。
※ ソーセージやベーコンは350gまではいけそうです。


・・・・どうするかは、個々人にお任せしたいと思います。
私は・・・しっかり検査を受けてから考えようと思いました。

以上、薬剤師の独り言でした。